放送・映像分野

放送・映像分野では、8K技術は、実際のものと見分けがつかないほどの実物感や、臨場感のある映像表現を実現します。360度サウンドに包まれるように、映像とサウンドの両面から、その場にいるように体感できるのが8Kです。
日本ではNHK(日本放送協会)が世界に先駆け、2018年12月1日から8Kの実用放送をスタートしています。

医療分野

医療分野で8Kは大きな期待を持たれており、医師の正確な診断や安全な手術を支援します。8K技術により微小な手術箇所も拡大表示できるほか、遠隔地からでも専門医師の的確な画像診断を受けることができます。

微細な手術箇所を大画面に表示

専門医による遠隔診断

8K内視鏡カメラ+8K大型モニターによる腹腔鏡手術

カイロス株式会社が開発した8K硬性内視鏡システム向けの表示装置として、シャープの70型8K映像モニターが採用され、世界で初めて、インプットからアウトプットまで8Kの医療環境が実現しました。これにより、顕微鏡手術や術中病理診断も可能となります。超高精細8K硬性内視鏡システムにより、一定時間に施せる手術件数が増加したり、精緻な手術により術後患者のQOLが向上するといった効果も生まれています。
※硬性内視鏡:筒の両端にレンズを装着する内視鏡。膀胱鏡、胸腔鏡、腹腔鏡などがある。

セキュリティ分野

セキュリティ分野では、8K防犯カメラと顔認識システムを組み合わせることで、目標とする人物を容易に発見できるようになります。超高解像度・広視野角の8Kであれば、少ないカメラで広範囲を監視でき、鮮明な画像で防犯やトラブル対応を支援します。商業施設・店舗の動線解析、緊急時の誘導にも活用できます。

8K映像で顔認識の精度が大幅に向上

人が多い場所での動線解析にも

動線解析

製造 / 保守・管理分野

8Kカメラを外観検査に導入することにより、品質管理において、これまで発見が難しかった傷や汚れ、不具合を発見することが可能になります。また、社会的課題である道路や橋、トンネルなど社会インフラの老朽化対策としても、高所など人が近づきにくい施設でも、高解像度の8Kカメラであれば離れた場所から撮影して検査を行えます。

工場の品質検査システム

トンネル、橋、上下水道など老朽インフラの検査

建設現場での配筋検査の省力化を実現。眼カメラ配筋検査システムを開発

2020年3月、清水建設株式会社と共同で、建設現場での配筋検査の省力化を実現する3眼カメラ配筋検査システムを開発しました。3つのカメラで対象範囲の鉄筋の配置状況を3方向から撮影することで、3次元情報を取得。その3次元撮影データを、当社が推進する「8Kエコシステム」関連技術を発展させた独自の画像解析アルゴリズムで抽出・分析し、検査結果をわずか7秒程度で表示します。

※ 検査対象範囲により、必要な時間は変化します

学術・教育分野

8K技術は美術館や博物館での活用も注目されています。目では見えなかった微細な描写や筆のタッチが、ディスプレイやタブレットで手軽に見られるようになります。また、広色域のディスプレイは、今まで再現できなかった原色も鮮やかに表現できます。この特徴を最大限に活かして、美術館や博物館での新たな展示演出を実現します。アーカイブとしての保存・活用や、家庭や学校からの遠隔鑑賞体験も可能になります。

8Kインタラクティブミュージアム

8Kは美術館や博物館での体験価値を高めます


約3,318万画素の超高精細技術により、リアルな映像を表示します。


細部を表現するため、16K以上の高解像度データを使用。


画面にタッチすることで、画像を自在に拡大・移動が可能。立体物は自由に回転することもできます。

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