▲論文共同執筆者の皆さん
昨年11月に開催された国際学会「第26回ディスプレイ国際ワークショップ<IDW '19>※1」において、シャープ福山セミコンダクター株式会社(SFS)技術開発センターとシャープ福山レーザー株式会社(SFL)が発表した共同開発の「High-Resolution (1,000 to over 3,000ppi) Full- Color “Silicon Display” for Augmented and Mixed Reality」についての技術論文が、Best Paper Awardを受賞しました。
本賞は、世界中から同学会に寄せられた約500件もの技術論文の中から、特に優れた発表に贈られるものです。
今回受賞した技術「High-Resolution (1,000 to over 3,000ppi) Full- Color “Silicon Display” for Augmented and Mixed Reality」は、一般にはマイクロLEDと呼ばれ、AR※2などに用いられるディスプレイを構成する技術です。現実の光景に重ね合わせるデジタル画像を表示するAR用のディスプレイは、明るい屋外でもはっきりと画像が見える明るさが必要です。本技術は数十万個におよぶ微小なLEDを駆動回路基板に接合して明るいディスプレイを作るもので、発表では、高精細※3・広色域※4、そして、市販ARグラスで最高水準のものとほぼ同等の輝度※5となる、業界初のモノリシック型※6フルカラーマイクロLEDディスプレイの開発成果を報告しました。
▲第26回ディスプレイ国際ワークショップ<IDW '19>Best Paper Awardの賞状と楯
また、対角0.38インチ(約10mm)の小さなサイズに表示される高精細のフルカラー映像が注目を集め、優れた案件のみが選出・展示できるIDW '19の会場にて、本技術の開発機がデモンストレーション展示されました。
▲IDW '19の会場で展示されたフルカラーマイクロLEDディスプレイ(右はマイクロLEDディスプレイと一円玉のサイズ比較<参考>)