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  • 「光重合性モノマーを用いた PSA 液晶表示モードの開発」が、「2022年度 日本液晶学会 岡野・小林・内田賞」を受賞
  • 「光重合性モノマーを用いた PSA 液晶表示モードの開発」が、「2022年度 日本液晶学会 岡野・小林・内田賞」を受賞

    ▲オンラインで開催された「2022年度 日本液晶学会 岡野・小林・内田賞」受賞式の様子
    上段左、日本液晶学会 代表理事・会長 菊池 裕嗣 氏(* 職掌は授賞式当時)
    下段左より、シャープディスプレイテクノロジー株式会社 パネル生産統轄部 第四生産部 花岡 一孝、
     〃 開発本部 次世代技術開発統轄部 第三開発部 課長 仲西 洋平

     シャープの「光重合性モノマーを用いた PSA 液晶表示モードの開発」が、一般社団法人 日本液晶学会(以下、日本液晶学会)主催の「2022年度 日本液晶学会 岡野・小林・内田賞」を受賞しました。

     

     9月16日、「2022年日本液晶学会 討論会」にて授賞式が行われ、受賞者を代表して、シャープディスプレイテクノロジー株式会社(以下、SDTC)パネル生産統轄部 第四生産部 花岡 一孝が受賞講演を行いました。

     

     日本液晶学会は、液晶に関する学術・応用研究および実用化の一層の発展を図ることを目的として、1997年に設立され、賛助会員企業は25社(2022年10月時点)です。受賞した「岡野・小林・内田賞」は、今年創設されたもので、液晶に関する新しい研究領域や応用領域の創出に貢献した学術的、または技術的に優れた成果に対して授与されるものです。

     

     液晶は、電圧がかかる(=オン)と分子が垂直方向に並び方を変えます(電界に沿って並びます)。液晶ディスプレイは、このオン・オフを行うことで光の透過・遮断をコントロールし、映像を表示させます。

     受賞したこの技術は、電圧がかかった状態である垂直配向モードの液晶ディスプレイの液晶分子の配向を、液晶の中に光重合性モノマーを添加して重合することにより安定させるもの(PSAモード:Polymer Sustained Alignment)です。これにより、液晶ディスプレイの表示品位の改善に大きく貢献したことが評価されました。

     この液晶ディスプレイの液晶分子の配向技術は、モバイル端末用をはじめ大型TV向けなどで現在も広く使われています。

    ▲左:SDTC 開発本部 次世代技術開発統轄部 第三開発部 課長 仲西 洋平、 右: 〃 パネル生産統轄部 第四生産部 花岡 一孝

    ▲「2022年度 日本液晶学会 岡野・小林・内田賞」の賞状(左)と楯 

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