▲総務省「SCOPE研究開発奨励賞」の盾を手に持つ 今村 公彦
当社 研究開発本部 通信・映像標準技術研究所 所長※1 今村 公彦、同 課長※1 横枕 一成が、総務省の戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)※2における「日米産学連携を通じた5G高度化の国際標準獲得のための無線リンク技術の研究開発」に対する成果を評価され、「研究開発奨励賞」を受賞しました。2月3日に秋葉原UDX(東京都千代田区)で開催された総務省「ICTイノベーションフォーラム2024」において表彰式が行われました。
▲「ICTイノベーションフォーラム2024」で講演する 今村 公彦
2023年9月15日に、当社、国立大学法人京都大学、国立大学法人東京大学大学院工学系研究科、株式会社KDDI総合研究所の4者の研究開発成果が、「3GPP RAN plenary※3」にて5G-Advanced※4の初版として策定されたリリース18の物理レイヤーの標準仕様に採択されました。
⇒ (産学連携の研究開発が、5G-Advancedの国際標準仕様に採択:ニュースリリース)
4者7名が共同で行った5G-Advancedの標準採択を目的とした無線リンク技術の研究開発や、移動通信システムの仕様を策定する国際プロジェクトである3GPP※5への研究開発成果に基づいた技術提案が評価されての共同受賞となりました。
▲総務省「SCOPE研究開発奨励賞」の盾
- ※1
- 所属および役職は受賞当時のもの。
- ※2
- 総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)は、情報通信技術(ICT)分野において新規性に富む研究開発課題を企業・大学・国立研究開発法人等の研究機関から広く公募し、外部有識者による選考評価の上、研究開発を委託する競争的資金のこと。これにより、未来社会における新たな価値創造、若手ICT研究者の育成、斬新な技術の発掘、ICTの利活用による地域の活性化、国際標準獲得等が推進されています。
- ※3
- Third Generation Partnership Project RAN plenaryの略称で、3GPPが仕様を規定する全体会合のこと。
- ※4
- 5Gの機能を拡張させたもので、より途切れにくく、より大容量な高速・低遅延の送受信が可能になる通信環境の構築や、接続可能エリアの大幅な拡大を目指すもの。これらにより、メタバースや自動運転、XRなどへの活用が期待され、たとえばメタバースでは、高精細な映像や3Dモデル、ホログラムデータを即座に表示できるようになるため、没入感の向上が見込まれます。
- ※5
- 3GPP(Third Generation Partnership Project):4G(第4世代移動通信システム)、5G(第5世代移動通信システム)技術を扱う移動通信システムの仕様の検討・策定を行っているプロジェクト。策定された仕様は日本の移動通信システムに広く採用されています。