「スマートホーム部会/新サービス創造データ連携基盤検討会」が第17回JEITA会長賞を受賞
▲第17回「JEITA会長賞の盾
当社が参画するJEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)「スマートホーム部会/新サービス創造データ連携基盤検討会」が、「イエナカデータ連携基盤の社会実装に向けた取組み」をテーマに第17回JEITA会長賞を受賞しました。
JEITA会長賞は、電子情報産業の発展、新技術の開発、新市場の開拓、国際競争力の強化、ならびに消費者保護・環境保護をはじめとする公共の福祉の増進などに顕著な功績のあった事業(個人・組織)を会長が表彰するものです。
「スマートホーム部会/新サービス創造データ連携基盤検討会」は、一般社団法人エコーネットコンソーシアムと連携し、マルチベンダーが生み出す宅内機器データの利活用を可能とする「イエナカデータ連携基盤」の構築に尽力しました。同基盤は、スマートホーム関連事業者間の相互接続性を高めることを実現し、高齢者世帯へのケアマネージメントサービス等への実用的な展開が進められています。一連の取り組みが持続可能な社会インフラサービスの実現に向けた活動として、広く一般社会に貢献するものと評価されました。
▲図:イエナカデータ連携基盤の仕組みと役割
JEITAの「スマートホーム部会」では、IoT家電・住宅設備等により収集される消費者の生活データを活用し、魅力的なサービスを生み出す新たな市場である「スマートホーム」の実現を目指すため、当社が中心となり2017年より、活動を行ってまいりました。
2022年8月、JEITA の「スマートホーム部会」と「一般社団法人エコーネットコンソーシアム」との共同組織として、「新サービス創造データ連携基盤検討会」を設立し、イエナカデータ連携基盤のあるべきアーキテクチャ設計・社会実装に向けた標準化設計の検討を開始しました。
2023年10月、石川県能美市、シャープ、三菱電機、AIoTクラウド等と複数メーカーのIoT家電を活用したマルチベンダー型「IoT高齢者見守りシステムサービス」構築事業を開始しました。見守りが必要な高齢者世帯に、人感センサーなどを装備した当社製の空気清浄機、または三菱電機製エアコンを設置し、各家庭で得られたデータはインターネットを経由して、見守りサービスに必要なデータを、「イエナカデータ連携基盤」に送り、高齢者の状態を把握するための高次化処理を行いました。その情報を石川県 能美市の汎用連携システム側で、イエIDと照合して高齢者の住居を特定し、市から高齢者世帯を担当するケアマネジャーまたは民生委員に通知して安否確認などのサポートを行う、全国初の仕組みを実現しています。
今後は、イエナカ情報とパーソナル情報やベースレジストリ情報等を含めた多種多様(規模、時間軸の変化点)なデータを組み合わせ、行政や民間(地域産業)と連携し、見守りだけではなく、介護・防災といったサービスでの活用を進め、世代を超えた住民同士の「共助」など、持続可能な社会インフラとして機能させていきます。
■ 第17回JEITA会長賞受賞内容
受賞者:スマートホーム部会/新サービス創造データ連携基盤検討会
テーマ:「イエナカデータ連携基盤の社会実装に向けた取組み」
<当社参画メンバーと主な役割>
渉外部 参事 白石 奈緒樹 |
全体発案、推進 |
|
Smart Appliances & Solutions事業本部 |
運営全体の補佐 |
|
IT戦略事業統轄部 ID基盤開発部 課長 江角 直起 |
ECHONET Web APIのアカウントリンク部分設計 |
|
株式会社AIoTクラウド ソリューション推進部 |
AIoTクラウドシステムなどを担当 |
|
Smart Appliances & Solutions事業本部 |
ECHONET Web API検討ワーキンググループ 副主査としてイエナカを主体とした情報連携担当 |
|
I-003プロジェクトチーム(SAS) 技師 伏見 魁 |
ECHONET Web API検討ワーキンググループで 議事録作成担当 |
▲左から Smart Appliances & Solutions事業本部 Smart Life事業統轄部 部長 中田 尋経、
IT戦略事業統轄部 ID基盤開発部 課長 江角 直起、渉外部 参事 白石 奈緒樹、I-003プロジェクトチーム 技師 伏見 魁、
Smart Appliances & Solutions事業本部 Smart Life事業統轄部 段林 敏計、
株式会社AIoTクラウド ソリューション推進部 技師 山崎 颯樹
- ※
- 所属および役職は受賞当時のもの。