一般社団法人電子情報通信学会リコンフィギャラブルシステム※1研究専門委員会(IEICE RECONF)が主催する講演発表会において、シャープ株式会社 ビジネスソリューション事業本部 ロボティクス事業統轄部 第一技術部のグェン クァン ティンによる講演「大規模搬送ロボットシステムにおける経路最適化のためのマルチFPGA※2SQA※3アクセラレータの設計と並列性能の評価」が、2025年度 の「リコンフィギャラブルシステム研究会優秀講演賞(企業部門)」を受賞しました。
※1 Reconfigurable System、ソフトウェアの柔軟性とハードウェアの高速性を両立させるコンピュータシステムのこと。
※2 Field Programmable Gate Array、内部の論理回路をプログラムによって何度でも再構成できる半導体チップのこと。
※3 Simulated Quantum Annealing、シミュレーテッド量子アニーリングの略。
IEICE RECONFは、ユーザーが書き換え可能なデバイス上でアルゴリズムを直接実行し、高性能かつ柔軟な処理を実現する「リコンフィギャラブルシステム」に関する研究を推進する組織です。対象分野は、アーキテクチャ、デバイス、設計技術、CAD、システム技術、並列処理、アプリケーションなど多岐にわたり、基礎から実用まで幅広い研究を扱っています。また、定期的な研究会の開催を通じて研究者同士の技術交流を促進するとともに、産業界と大学・研究機関との連携強化にも取り組んでいます。さらに、2014年度から、優れた論文や講演に対する表彰も行っています。
2026年6月2日、秋保リゾート ホテルクレセント(宮城県仙台市)で表彰式が開かれ、グェン クァン ティンが、2025年の「リコンフィギャラブルシステム研究会優秀講演賞(企業部門)」の表彰状を受け取りました。

▲リコンフィギャラブルシステム研究専門委員会委員長の小林悠記氏(右)から表彰状を受け取る
ビジネスソリューション事業本部 ロボティクス事業統轄部 第一技術部のグェン クァン ティン

▲表彰状
■ 受賞内容
現行、商用化されている一般的な量子アニーラは、量子ビット数に制約があるため、大規模な問題の計算が難しいという課題があります。本研究では、大規模なAGV※4の経路最適化計算に向けた新たな手法を提案するとともに、古典コンピュータ技術を応用したマルチFPGAアクセラレータを開発しました。これにより、現行の量子アニーラに比べて数十倍の処理能力を実現し、実用化の目途を示した点が評価され、今回の受賞に至りました。
※4 Automatic Guided Vehicle、倉庫や工場で荷物や部品などを運ぶ無人搬送車、搬送ロボットともいう。

▲リコンフィギャラブルシステム研究専門委員会委員長の小林悠記氏(右)、と受賞者(中央がグェン)
■ 受賞コメント
本研究成果をもとに、大規模搬送ロボットの経路最適化技術の高度化とマルチFPGAアクセラレータの実用化を進め、早期の事業展開につなげていきます。
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