aiot×旅
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AIoTが旅をより便利に、より楽しくする
対話型デジタルサイネージとロボホンの価値

エイミーは海外旅行が趣味だ。
いつも現地での
「偶然の出会い」を求めて旅をするスタイルのため、
あまり下調べはしない。
思いがけないアクシデントや
ハプニングでさえも、
彼女にとっては楽しみのひとつ。
これまでヨーロッパや南米、オセアニア、東南アジアの国々を旅してきたが、
今回は夏のバカンスを利用し、ずっと興味のあった日本を初めて訪れた。

エイミーは友人の勧めもあり、ある地方都市に足を伸ばした。
情緒溢れる城下町だが、数年前まで観光PRにあまり予算をかけられず、
広報活動のノウハウも乏しかったマイナーな観光地。
だが近年は、クラウドファンディングで募った資金を元手に、観光事業にAI技術を取り入れたことで課題を解決し、
次第に注目度を高めつつあった。

エイミーは宿泊するホテルの最寄駅に着くと、
まずはいつもと同じように出会った人に話しかけながら旅を楽しもうとした。
しかし、そんな期待は早々に打ち砕かれた。

「ごめんな。オレ、英語わからないんだわ。ソーリー…」
「もう一度お願いします。スローリー、スローリー…」
思いのほか英語が通じない。

「弱ったなぁ。ここまで言葉が通じないなんて…」。
さすがのエイミーも頭を抱えた。
そんな時、駅前の商店街で出会った高校生くらいの
女の子のグループが、
ジェスチャーを交えながら
不慣れな英語で一生懸命教えてくれた。

「むこうに確か、英語で会話できる
ディスプレイがあったよね…?」
「あったあった! いろいろ町の案内をしてくれるやつね!」

彼女たちに礼を言い、教えてもらった方向に歩いていくと、
ほどなく観光案内用の対話型デジタルサイネージを発見できた。
聞いたとおり、日本語のほか
英語・中国語にも対応し、
AIで音声会話もできるらしい。エイミーは試しに英語で話しかけてみる。

「こんにちは。英語を話すことはできますか?」
「ようこそ、○○○市へ。
はい、英語でコミュニケーションできますよ」

いたく感心したエイミーは、サイネージに質問攻勢をかける。

「おいしい天ぷらが食べられるお店を教えて?」
「○○○市△△△町の×××というお店は人気がありますよ」

サイネージはエイミーの質問に的確に答えてくれた。
そのほかにも、ガイドブックに載っていないディープな情報や面白い体験なども紹介してくれた。

サイネージと対話する中で、
友人から頼まれたお土産のことを思い出し、尋ねてみた。

「○○○のメイクブラシを売っている一番近いお店はどこ?」
「メイクブラシを販売しているのは、現在地からだと、
△△△というお店が一番近いですよ」
「ここから近そうだから、行ってみようかな」

エイミーは早速、サイネージが教えてくれた
化粧筆専門店へ足を運んだ。
目的地までにいくつかの細い路地を通ったが、
サイネージの道案内がとても正確で分かりやすかったので、
迷わず店に到着。
品数豊富な店内から意匠を凝らした化粧筆を探し出し、
無事にお土産を手に入れた。

その日、エイミーは時差ボケの影響もあり、
早めにホテルにチェックインした。
そこでスマホ検索していると、
「ロボ旅」なるものを発見。
「ロボホン」という持ち運び可能な
モバイル型コミュニケーションロボットが、
旅のパートナーとして観光案内をしてくれるサービスで、
英語、中国語と韓国語にも対応しているようだ。
翌日、エイミーはロボホンを貸し出してくれる
観光案内所に向かった。

「ロボホン、今日は観光案内よろしくね」
「おっけー!この町のいろんな観光情報を、
がんばってお話しするよ!楽しい旅にしようね。」

ロボホンは位置情報とAIによる音声会話で、
おすすめの観光スポットやお役立ち情報を教えてくれる。
観光地の近くになると、タイミングよく歴史や文化に関する豆知識を解説してくれた。

「ねえねえエイミー、このお寺は重要文化財に指定されているんだって」
「このあたりは蕎麦っていう麺類がとてもおいしいお店が多いんだよ」

声や動作が愛くるしく、時折名前も呼んで話しかけてくれるロボホンに、
エイミーはすぐに虜になった。ロボホンがおすすめのフォトスポットを教えてくれたので、
多くの観光名所で、建物や風景をバックに素敵な写真を撮ることもできた。
いつしかロボホンは専属ガイドの枠を越え、
まさに相棒といえるような存在になっていた。

ロボホンとの楽しかった時間はあっという間。
とうとう別れの時が訪れる。
「Thank you for showing me around,
RoBoHoN. See you again.」
エイミーの胸に熱いものがこみ上げてくる。

デジタルサイネージとロボホンのおかげで、エイミーはこれまで旅したどの国よりも日本を気に入った。
帰国後、サイネージの手助けで買うことができた日本土産を抱えて友人宅に向かった。

「素晴らしい景色や伝統ある文化財に
いっぱい巡り合えた日本はとてもエキサイティングだったわ。
それに、ロボホンが寄り添ってくれた今回の旅は格別よ!
日本はこれからも国際イベントが続くわね。
近い将来、きっと誰もが地図やガイドブックを持たず、
言葉を気にせず、
旅を満喫できる国に
なっているんじゃないかしら」
エイミーは日本への再訪を心に誓った。 AIoTで、あなたの未来は、ここまで変わる。

シャープが世界をこう変える
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