シャープは、ＮＰＯ法人気象キャスターネットワーク(以下気象キャスターネットワーク)※2と連携して実施している小学校環境教育の2008年度下期(10～3月)分300校の募集を開始します。下期からは、希望校に対し新たに人間と動植物の共生を図るために何をすべきなのかを考える「生態系保護」の授業※1を試行します。
当社と気象キャスターネットワークは2006年10月から小学校環境教育を開始し、日本全国47都道府県の累計約600校(約40,000人)で出張授業を行い、小学生に地球温暖化の実態と地球環境保護の重要性や、限りある資源を有効活用するためのリサイクルの必要性などを伝えています。小学生からは「将来エコ科学者になってツバルを救いたい」といった感想文が寄せられるなど、日本の将来を担う小学生の環境保護意識の高揚に貢献してまいりました。2008年度は累計1,000校以上をめざして、実験などを交えた体験型で興味深い授業を行います。
また、従来の授業の中で、環境省が提唱している「1人1日1kgCO2削減運動」や「チーム・マイナス6％」の取り組みを説明し参画を促してきましたが、新たに「こどもエコクラブ※3」への積極的な参画を呼びかけ、地域や家庭における環境取り組みの輪を広げてまいります。さらに当社は、環境教育の海外展開(米国・中国)を図り、世界規模で地球環境保護のための活動を支援してまいります。
＜2008年度下期 小学校環境教育募集概要＞
1.授業実施： 300校(日本全国の小学校を対象)
2.カリキュラム： (1) 地球温暖化とリサイクル【授業と実験】
(2) 地球温暖化と新エネルギー(太陽光発電)【授業と実験】
(3) (1)もしくは(2)と身近な自然(生態系保護)
3.実施要領： ＮＰＯ気象キャスターネットワークのメンバー、シャープ社員(ＥＣＯ･ナビゲーター※4)、さらに「身近な自然」の授業の場合はＮＰＯ法人アサザ基金のメンバーとともに小学校を訪問。楽しい授業と体験型の実験による環境教育を実施する。さらに「チーム・マイナス6％」への参画や「1人1日1kgCO2削減運動」、「こどもエコクラブ」活動の実践を呼びかける。
4.募集期間： 2008年6月19日～9月15日
5.応募方法： 下記ホームページのいずれかに申込み(申込多数の場合は抽選)
ＮＰＯ法人気象キャスターネットワークのホームページ http://www.weathercaster.jp/
当社小学校環境教育のホームページ http://www.sharp.co.jp/corporate/eco/kyoiku/
「洞爺湖サミット道民会議応援事業」への参画 当社は2008年7月開催の洞爺湖サミットを官民一体となって支援する「洞爺湖サミット道民会議応援事業」に参画し、道内の小学校で集中的に環境授業を実施することでサミットの成功と温暖化防止の一助となるよう取り組んでまいります。 |
※1 ＮＰＯ法人アサザ基金(1981年設立・代表は飯島博氏)との連携によって実施。アサザ基金は多様な問題を抱える広大な地域を対象とし、行政と全く異なる独自の戦略による環境保全と地域振興を展開。また、アジア的発想に基づく独自の取り組みをとおして、自然保護と地域活性化を同時に実現しようとしている。
※2 2004年2月13日に設立。代表は平井信行氏。会員は正会員：85名、一般会員：43名、賛助会員：1名(2008年3月末時点)。テレビやラジオなどの気象報道番組で活躍する気象キャスターが協同して、気象・環境・防災教育を行い、地球環境問題の解決に努める非営利団体。気象キャスターの勉強会、小・中学校における地球温暖化知識の普及啓発、市民向けの気象防災教育および地球温暖化防止教育などを推進。
※3 地域における子どもたちの自主的な環境学習や実践活動を支援するために環境省が主催する、誰でも参加可能な環境活動クラブ。
2人以上の子ども(仲間)と活動を支える1人以上の大人(サポーター)で構成されるチームが生きもの調査、町のエコチェック、リサイクル活動などに取り組む。
※4 シャープの全国営業拠点の社員から選出した環境教育のスタッフ