2012年4月13日、酸化物半導体(IGZO)を採用した液晶パネルの生産開始について、執行役員 ディスプレイデバイス事業本部長 方志 教和より発表しました。 当社は、世界で初めて、酸化物半導体(IGZO)を採用※3した高性能な液晶パネルの生産について、亀山第2工場で3月より生産を開始し、4月から本格的な生産に移行します。 亀山第2工場は、2006年8月より稼動し、最先端のテレビ用液晶パネルを生産してまいりました。その後、世界的に需要が急拡大しているモバイル機器向けの中小型液晶パネルの生産体制の構築を図るべく、当工場の既存ラインの改造を進めてまいりました。 このたび生産を開始した液晶パネルは、新材料である酸化物半導体(IGZO)の採用により、従来に比べて薄膜トランジスタの小型化が図れ、1画素あたりの光の透過量を高めることができるので低消費電力化が可能です。また、液晶テレビAQUOSで採用されているUV2A※4技術で培った光配向技術の活用により、高品位表示を実現します。 |
会場の模様 |
(左)現行品 32型液晶モニター、(右)IGZO液晶 32型高精細モニター |
IGZO液晶 32型高精細モニター | 狭額縁比較(左 現行品、右 IGZO液晶) 7型WXGA(800×1280) 217ppi |
10型 ノートPC向け液晶パネル (左 現行品、右 高精細ノートPC向けIGZO液晶) | 消費電力比較(左 現行品、右 IGZO液晶) |
※1) | 2012年4月13日現在、当社調べ |
※2) | In(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)から構成される酸化物 |
※3) | 酸化物半導体(IGZO)を用いた薄膜トランジスタを、株式会社 半導体エネルギー研究所(本社:神奈川県厚木市、代表取締役社長:)と共同開発 |
※4) | Ultraviolet induced multi-domain Vertical Alignmentの略。シンプルなパネル構造で、液晶分子の向きを精密に制御できる光配向技術 |