2012年9月20日、プラズマクラスター技術の効果実証について発表会を開催しました。 当社は、ベトナム ホーチミン市パスツール研究所と共同で、容積25m3(約6畳)空間で、実際の浮遊H1N1型インフルエンザウイルスを用いた試験において、高濃度プラズマクラスター(イオン濃度:25,000個/cm3)がウイルスの感染力を約66分で99%抑制することを、業界で初めて※1実証しました。 発表会では、健康・環境システム事業本部 プラズマクラスター機器事業部 第三技術部長 西川 和男よりこの実証について説明しました。 浮遊インフルエンザウイルスの抑制効果実証では、これまで1m3などの小空間では実際のウイルスを用いるのに対し、25m3などの大空間では、試験の安全性の観点から代替ウイルスを用いるのが一般的でした。当社は、2009年に、レトロスクリーン・バイロロジー社と共同で、高濃度プラズマクラスターイオンが、1m3空間で実際の浮遊H1N1型インフルエンザウイルスおよび付着H1N1型インフルエンザウイルスの感染力を抑制することを実証しています。 今回、これをさらに発展させ、業界で初めて※1、25m3空間において、実際の浮遊H1N1型インフルエンザウイルスを用いた試験を実施。高い安全性を確保した試験設備を有する機関と共同で、実使用に近い環境下での試験においてもプラズマクラスターのウイルス作用抑制効果が確認できたことにより、その信頼性の高さがさらに裏づけられました。 プラズマクラスター技術は、2000年より、その効果を世界の第3者試験機関と共同で実証するアカデミックマーケティング※3を進めてきました。これまで22※4の第3者試験機関で、ウイルス・菌・アレルゲンなどの有害物質の作用抑制や、美肌や美髪などにも効果があることを実証するとともに、その安全性を確認※5しています。 |
会場の模様 |
健康・環境システム事業本部 プラズマクラスター機器事業部 第三技術部 部長 西川 和男 |
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容積25m3(約6畳)空間 |
実際の浮遊H1N1型インフルエンザウイルスの作用を抑制することを実証 | 付着インフルエンザウイルスの作用を抑制することを実証 |
+と−のイオンで空中除菌するのは「プラズマクラスター」技術だけ |
※1) | イオン放出式およびフィルターろ過方式の空気浄化技術において。2012年9月20日現在、シャープ調べ。 |
※2) | プラズマクラスターおよびPlasmaclusterはシャープ株式会社の登録商標です。 |
※3) | 技術の効能について、先端の学術研究機関と共同で科学的データを検証し、それをもとに商品化を進めるマーケティング手法。 |
※4) | 2012年9月20日現在。 |
※5) | 三菱化学メディエンス(株)にて試験(吸入毒性試験、眼および皮膚の刺激性・腐食性試験) |