2012年11月6日、太陽電池モジュールの信頼性保証体制の認証「JISQ8901※1」を取得について発表を行いました。 当社は、太陽電池モジュールの長期信頼性およびその保証体制に関する新たな認証である「JISQ8901※1」を取得しました。 「JISQ8901※1」は、日本工業標準調査会※2が定める規格です。太陽光発電システムへの長期信頼性に関心が高まる中、発電事業者やユーザー保護の観点から、単に太陽電池の製品品質だけではなく、その設計・製造・サービス・メンテナンスまで一貫した信頼性保証体制の構築を製品責任者※3に要求する主旨で、今年2月に制定されました。 この度、当社は「JISQ8901※1」の第三者認証機関である一般財団法人電気安全環境研究所※4およびVDE Testing and Certification Institute GmbH※4※5より、太陽電池モジュール※6の認証を取得しました。 当社は、1959年に太陽電池の開発に着手して以来、灯台や人工衛星などの過酷な条件でも安定して発電する太陽電池を開発してきました。岩手県の陸中船越弁天島灯台では34年間、奈良県の壺阪寺では29年間発電し続けています。また、千葉県の銚子暴露試験所※7では20年以上に亘り自然環境下で暴露試験を実施、得られたデータは意図的に劣化を進めて製品寿命を検証する加速劣化試験にフィードバックすることで、実使用に近い条件で製品の品質評価を行っています。 当社は、半世紀以上蓄積してきた太陽電池事業の知見を製品評価に活かすことで、長期間安心して使用できる太陽光発電システムの提供とアフターサービスに努めてまいります。 |
太陽電池モジュールの信頼性保証体制の認証 「JISQ8901」を取得した 太陽電池モジュール<ND-240CA> |
発表会場の模様 |
左:VDE Testing and Certification Institute GmbHの認証書 右:一般財団法人電気安全環境研究所の認証書 |
灯台用太陽電池モジュール 左:「尾上島灯台」1966年 1号機 右:「尾上島灯台」1978年 2号機 |
※1) | 地上設置の太陽電池モジュール − 信頼性保証体制(設計、製造および性能保証)の要求事項 |
※2) | 経済産業省に設置されている審議会で工業標準化法に基づいて工業標準化全般に関する調査・審議を行う |
※3) | 太陽電池モジュール製品(設計、製造および性能保証)の主たる責任をもつ事業者 |
※4) | IEC(International Electrotechnical Commission)電気機器安全適合性試験制度のCBスキーム(Certification Body:認証機関)に登録されている試験機関 |
※5) | 電気製品の安全性試験と承認業務などを行っているドイツの試験認証機関 |
※6) | <ND-240CA><ND-240FA><ND-240HA>の3機種が認証を取得 |
※7) | 一般財団法人日本ウェザリングテストセンターが運営する試験所。暴露試験とは材料(金属・無機材料・その他)の大気環境での耐食性、耐候性あるいは耐久性を確認するとともに、加速劣化試験の加速度を決定する尺度を得るために行う試験 |