CSR・環境

事業ビジョン「8K+5GとAIoTで世界を変える」

8K+5GとAIoTで世界を変える

事業ビジョン「8K+5GとAIoTで世界を変える」

“8K+5GとAIoTで世界を変える”、これが当社の事業ビジョンです。当社は、8Kや5G、AI、IoT、ロボットをはじめとした革新的な独自技術を核に、さまざまなパートナーと連携し、次々と当社ならではの新たな価値を生み出す「8K+5G Ecosystem」「AIoT World」の構築を目指しています。そして、Smart HomeやSmart Office、Entertainment、Education、Health、Security、Industry、Automotiveといったさまざまな事業分野でイノベーションを実現し、持続的成長を実現していきたいと考えています。

  • ※ AI(Artificial Intelligence:人工知能)」と「IoT(Internet of Things:モノのインターネット)」を組み合わせ、シャープが作った造語「AIoT」はシャープ株式会社の登録商標です

次の100年に向けたトランスフォーメーション

当社は、2017年度から2019年度の3年間を「次の100年に向けたトランスフォーメーション」を実現する期間と位置付け、

  • ①ビジネスモデルの変革(“事業”のトランスフォーメーション)
  • ②グローバルでの事業拡大(“戦う市場”のトランスフォーメーション)
  • ③経営基盤の強化(“オペレーション”のトランスフォーメーション)
の3つに取り組み、将来に向けた強固な事業基盤の構築を進めています。

具体的には、初年度である2017年度は「シェアの奪還」、つまり商品カテゴリー・ラインアップの拡充や顧客・販路の拡大によりグローバルで事業を大きく伸長させ、2018年度は「量から質へ」の方針のもと、商品や事業の質の向上による収益力強化に取り組んできました。そして、最終年度にあたる2019年度は「事業変革」、つまり「Technology Up, Quality Up, Value Up」をキーワードに、競争力の高い商品やデバイスを創出するとともに、ハードウェアとソフトウェア、クラウドサービスを融合した“システム”、さらには “ソリューション”へとビジネスモデルを変革していきます。

また、こうした取り組みを通じて、現在の当社の主力事業であるB2C事業を引き続き拡大していくことはもとより、B2B事業についても一層強化・拡大し、B2B事業の比率を高めていくことによって、将来の持続的成長をより確かなものにしていきます。

事業推進体制の再編

2019年7月、「事業変革」のスピードを一層加速することを狙いに、事業推進体制を「Smart Life」「8K Ecosystem」「ICT」の3つの事業グループに再編しました。今後は、当社のイノベーションの原動力であるデバイス事業と、ブランドを作る商品事業の“縦”のつながりを一段と強めるとともに、3つの事業グループ同士の“横”の連携もより強化し、“One SHARP”で「8K+5G Ecosystem」と「AIoT World」の早期構築を実現していきます。

8K+5G Ecosystem

ビジネスモデルの変革 - 8K+5G Ecosystem -

当社は、超高精細映像技術“8K”と次世代移動通信技術“5G”を核に、映像の「撮影」から「伝送」、そして「表示」までの一連のバリューチェーンをさまざまなパートナーと共に構築してまいります。そして、放送分野に留まらず、工業や医療、セキュリティなど、幅広い事業分野でイノベーションを巻き起こす「8K+5G Ecosystem」の構築を目指しています。

この実現に向け、当社は、世界初の8Kテレビ「AQUOS 8K」や業務用8Kカムコーダーを商品化するなど、「8K+5G Ecosystem」を構築する上で核となる製品開発や技術開発に取り組んでおり、今後も、小型8Kビデオカメラ、5Gスマートフォン、8K PC、医療や設計・デザインなどの特定分野における顧客ニーズに合わせて特別にカスタマイズした専用8Kモニターなどの商品化を予定しています。

さらに、こうした機器や技術を核に、多様なパートナーとの協業にも取り組んでいます。例えば放送分野においては、8Kでの事業基盤確立に向け、当社に無い技術や販路をパートナーとの協業によって補完するための具体的な検討を進めており、インフラ保守の分野では、鉄道事業者と連携して、新たな電車の検査システムの開発にも取り組んでいます。また、スポーツ分野ではスタジアムへの8Kモニターや8Kカメラの導入を皮切りに、スポーツチーム向けソリューションやセキュリティソリューション、さらには、スタジアム内モニターへの映像配信やパブリックビューイングで、スポーツ観戦の楽しみをより一層高める“多様な視点からの8K映像”を表示する配信ソリューションの提案も進めています。今後もさまざまな分野でパートナーと共に革新的な8K+5Gソリューションの構築を進め、広く世界に展開していきます。

AIoT World

ビジネスモデルの変革 - AIoT World -

当社は、機器のAIoT化(AI × IoT)を実現するAIoTプラットフォームを軸に、お客さまの生活を取り巻く自社の機器や他社の機器、さらには自社のサービスや他社のサービスを相互につなぐとともに、新たなソリューションを創出し、人々の生活をより豊かにする「AIoT World」の構築を目指しています。

この実現に向け、当社は自社機器のAIoT化を強力に推し進め、2019年7月末時点でB2C向けのAIoT機器は累計約270機種まで拡大しました。さらに、新たなスマートホームサービス「COCORO HOME」やクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」の提供を開始するなど、サービス分野の取り組みも着実に進展しています。

今後は、これまでのスマートホームを中心とした事業展開からスマートホームとスマートオフィスの両面展開へと軸足を移すとともに、自社の機器やサービスの拡大はもとより他社の機器やサービスとの連携も本格化すべく「AIoT機器事業」「COCORO LIFEサービス事業」「COCORO OFFICE サービス事業」「AIoTプラットフォーム事業」の4つの事業領域の拡大に取り組んでいきます。

具体的には「AIoT機器事業」では革新的な製品の創出や自社機器のAIoT化を進め「COCORO LIFEサービス事業」では会員サービス“COCORO MEMBERS”の会員数拡大や、魅力あるスマートライフサービスの創出を加速していきます。さらに「COCORO OFFICE サービス事業」では、個々のお客さまのニーズに合わせカスタマイズした独自のソリューションの提供に取り組み、「AIoTプラットフォーム事業」では、AIoTプラットフォームの独自特長を武器にさまざまなパートナーとのアライアンスを本格展開するとともに、他社のプラットフォームとの相互接続も進めていきます。このような取り組みを通じて、AIoTの世界を一気に拡大し、一日も早く、当社ならではスマートホーム、スマートオフィスを実現していきます。

グローバルでの事業拡大

これまでの日本偏重の事業構造から、日本、ASEAN、中国、欧州、米州と、グローバルの各地域で事業を拡大していくこともまた、次の100年に向けて当社が取り組むべきトランスフォーメーションの一つであり、この2年間で着実に成果が表れてきています。

具体的には、ASEANでは商品カテゴリーやラインアップの拡大、ローカルフィット商品の創出、PR活動の徹底強化などに注力してきた結果、この2年間で商品事業の売上高が約1.6倍に拡大しました。欧州では、テレビ事業への再参入、白物家電事業の強化などにより、売上高は約1.4倍まで拡大しています。さらには、日本においても商品やサービスの高付加価値化を進め、着実に事業拡大が進展しています。

今後は、こうした地域における事業拡大を一層加速するとともに、現在「量から質へ」の方針の下で構造改革を推進している中国や、2019年度下期以降のテレビ事業への再参入を契機に、ブランドビジネスの本格展開を開始する米州においても、積極的に事業を展開していきます。そして、こうした取り組みを通じて、近い将来、海外売上高比率80%を目指します。