ドコモ、ルネサス、富士通、シャープの4社が HSUPA対応携帯電話プラットフォームを共同開発
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(代表取締役社長:山田 持、以下ドコモ)、株式会社ルネサス テクノロジ(会長&CEO:伊藤 達、以下ルネサス)、富士通株式会社(代表取締役社長:野副 州旦、以下富士通)、シャープ株式会社(代表取締役社長: 山 幹雄、以下シャープ)の4社は、
HSUPA(注1)/HSDPA(注2)/W-CDMAとGSM/GPRS/EDGE(2G)に対応したワンチップLSI 「SH-Mobile G4」と同LSI搭載の携帯電話プラットフォーム(注3)を2009年度第4四半期(1月-3月)の開発完了を目標に共同開発します。 SH-Mobile G4は、新たに45nmプロセスを採用することにより、機能の高集積化や処理速度の向上を実現し、HD(注4)対応の動画処理や3Dグラフィック性能向上などアプリケーションを高機能化します。また、これまでの下りの通信速度を高速化するHSDPA cat.8 (最大7.2Mbps)に加えて、HSUPAとして上りの通信速度を従来の384kbpsから最大5.7Mbpsまでに高速化し、双方向での高速データ通信を可能にします。 ドコモとルネサスは、デュアルモード通信を処理するベースバンドLSIとアプリケーションプロセッサをワンチップ化したLSI「SH-Mobile G series」を2004年より共同開発しており、SH-Mobile G4はこの第4弾製品にあたります。両社の共同開発は、ワンチップLSIの開発から、富士通やシャープなどの携帯電話メーカーもパートナーに加え、SH-Mobile G seriesをコア部品として搭載し、OS、ミドルウェア、ドライバなどの基本ソフトウェア群やリファレンスチップセットを一体化させた「携帯電話プラットフォーム」の共同開発に進化しています。携帯電話メーカーは、本プラットフォームを搭載・活用することで、携帯電話の基本機能の独自開発が不要となり、開発期間の短縮や開発コスト低減が可能になります。これに伴い、携帯電話メーカー各社は、携帯電話端末の差異化への注力、また、端末の機種展開を容易に行えます。 本プラットフォームは、日本国内のみならず、全世界の携帯電話市場にルネサスから提供予定です。 ■注記 (注1)HSUPA: High Speed Uplink Packet Access.3Gの「W-CDMA」の上り(端末→基地局)方向の通信速度を改良・高速化した規格。 (注2)HSDPA:High Speed Downlink Packet Access.3Gの「W-CDMA」の下り(基地局→端末)方向の通信速度を改良・高速化した規格。 (注3)携帯電話プラットフォーム:携帯電話に必要な通信機能を処理するベースバンドLSIなどのハードウェア及びソフトウェアを含んだ携帯電話の基本システムのこと。 (注4)HD:High Definition. 高解像度、高画質、高精細の意味で、これに対応した機器・メディアに対しても用いられる。 *記載の製品名、会社名、ブランドはそれぞれの所有者に帰属します。 ●携帯電話プラットフォームイメージ図 
以 上

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