■ 浮遊「ダニアレルゲン」への効果実証方法と結果 <効果実証方法> 容積1m3のボックスを2つ用意し、1つのボックス内には高濃度プラズマクラスターイオン発生ユニットを設置します。
2つのボックスにダニアレルゲン(ダニの死骸や糞を含んだ粉塵)を浮遊させ、15分後に両ボックスから空気中のダニアレルゲンを回収します。
一方、数週間かけてアレルギー状態にした2匹のマウスの血清からIgE抗体を取り出します。
この2匹のマウスのIgE抗体に両ボックスから回収した のダニアレルゲンをそれぞれに加えて反応を見ます。
< 結 果 > プラズマクラスターイオンなしのダニアレルゲンとIgE抗体との反応率を100%とした場合、約5万個/cm3の高濃度プラズマクラスターイオンを15分間発生させた場合、アレルギー反応が96.6%抑制されていることがわかりました。また、イオン濃度が約2万5千個/cm3の場合は、アレルギー反応は約84%抑制、約7千個/cm3の場合は、約67%抑制されており、プラズマクラスターイオンの高濃度化により、アレルギー反応抑制効果が飛躍的に高まることが実証されました。  ■ アレルギー症状の発症のしくみ アレルゲンが体内に入ると、IgE抗体が生成され、肥満細胞に付着する。このIgE抗体と再び入ってきたアレルゲンとが結合(架橋)すると、ヒスタミンなどの刺激物質が細胞外に放出され、のどや鼻の粘膜を刺激することで、咳・くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を発症する。  <用語説明> アレルゲン(抗原):アレルギー反応を引き起こす異物のことで、ダニの粉塵・花粉・真菌など。 IgE抗体 :異物(ダニアレルゲンなどの抗原)と結合し、アレルギー反応を起こす。 肥満細胞 :粘膜上皮や組織中に存在し、アレルギー反応を起こすヒスタミンなどの刺激物質を生産する細胞。表面にはIgE抗体が付着している。 |
■「プラズマクラスターイオン」発生のしくみ 放電電極に+と-の電圧をかけて、空気中の水分子と酸素分子を電気的に分解。水素のプラスイオンと酸素分子のマイナスイオンを作り出す。  ■ プラズマクラスターイオンのアレルギー分解・除去メカニズム プラズマクラスターイオンが浮遊アレルゲンを取り囲み、強力な活性物であるOHラジカル(水酸基ラジカル)に変化。アレルゲンの表面のタンパク質(IgE抗体結合部位)から水素(H+)を抜き取り分解して、分子レベルで変性させるので、アレルゲンが体内に入ってもアレルギーは発症しない。  ■ 大阪市立大学大学院 医学研究科 井上正康教授のプロフィール 大阪市立大学大学院 医学研究科 生化学・分子病態学部門 教授 医学博士 [専門]活性酸素、分子病態学 [経歴] 1983年~92年 熊本大学医学部生化学講座(助教授) 1989年~ 米国タフト大学医学部客員教授(分子生理学) 1992年~ 大阪市立大学医学部 生化学・分子病態学部門(教授) 2000年~ 倉敷成人病センター・医科学研究所・副所長 [活動] 日本生化学会評議員、日本炎症学会評議員、日本肝臓学会評議員、日本臨床代謝学会評議員、日本DDS学会評議員、国際フリーラジカル学会評議員(アジア地区代表)、New York Academy会員  ■ プラズマクラスターイオンの有害物質分解・除去実証一覧 対象有害物質 | 種類 | 実証機関 | 時 期 | 細菌 | セラチア菌 | 米 国 ハーバード大学公衆衛生大学院 メルビン・ファースト名誉教授 | 2007年 3月 | 大腸菌 | (財) 石川県予防医学協会 | 2000年 9月 | 大腸菌、白色ブドウ 球菌、カンジダ菌 | 中 国 上海市予防医学研究院 | 2001年10月 | バチルス菌 | (財) 北里環境科学センター | 2002年 9月 | CT&T(ドイツ アーヘン応用科学大学 アートマン教授) | 2004年11月 | MRSA (メチシリン耐性 黄色ブドウ球菌) | (財) 北里環境科学センター | 2002年 9月 | (社) 北里研究所 北里研究所メディカルセンター病院 | 2004年 2月 | シュードモナス、 エンテロコッカス、 スタフィロコッカス | ドイツ リューベック医科大学 | 2002年 2月 | エンテロコッカス、 スタフィロコッカス、 サルキナ、 マイクロコッカス | CT&T(ドイツ アーヘン応用科学大学 アートマン教授) | 2004年11月 | アレルゲン | ダニ、花粉 | 広島大学大学院 先端物質科学研究科 | 2003年 9月 | ダニ | 大阪市立大学大学院 医学研究科 分子病態学教室 | 2009年 7月 | 真菌 | クラドスポリウム | (財) 石川県予防医学協会 | 2000年 9月 | ドイツ リューベック医科大学(増殖抑制効果) | 2002年 2月 | CT&T(ドイツ アーヘン応用科学大学 アートマン教授) | 2004年11月 | ペニシリアム、 アスペルギルス | ドイツ リューベック医科大学(増殖抑制効果) | 2002年 2月 | アスペルギルス、 ペニシリアム(2種)、 スタキボトリス、 アルテルナリア、 ムーコル | CT&T(ドイツ アーヘン応用科学大学 アートマン教授) | 2004年11月 | ウイルス | H1N1型ヒト インフルエンザウイルス | (財) 北里環境科学センター | 2002年 9月 | 韓 国 ソウル大学 | 2003年 9月 | 中 国 上海市予防医学研究院 | 2003年12月 | (社) 北里研究所 北里研究所メディカルセンター病院 | 2004年 2月 | H5N1型トリ インフルエンザウイルス | 英 国 レトロスクリーン・バイロロジー社 | 2005年 5月 2008年 8月 | コクサッキーウイルス | (財) 北里環境科学センター | 2002年 9月 | ポリオウイルス | (財) 北里環境科学センター | 2002年 9月 | コロナウイルス | (社) 北里研究所 北里研究所メディカルセンター病院 | 2004年 7月 |
※ 上記有害物質に対して、濃度3千個/cm3以上のプラズマクラスターイオンを照射して分解・除去効果を実証しました。 |