■ 付着「新型H1N1インフルエンザウイルス」への効果実証方法
高濃度プラズマクラスターイオン発生デバイスを用いて、イオン(濃度約30万個/cm3)を発生させ、付着新型H1N1インフルエンザウイルス(プラスチック製シャーレにウイルス液を滴下)に一定時間照射しました。 2時間照射後付着ウイルスを回収し、その感染力(感染力価※8)をウイルス研究分野で一般的に用いられているTCID50法※9で調べました。その結果、ウイルスの感染力価はイオン照射なしの自然減衰の場合と比較して99.9%減少しました。  ※8 感染力価:ウイルスの細胞への感染能力を表す値。 ※9 TCID50法:段階的に希釈したウイルス液を細胞へ接種し感染力を調べる方法。 ■ 浮遊「新型H1N1インフルエンザウイルス」への効果実証方法 容積1m3のボックス内にプラズマクラスターイオン発生デバイスを設置。イオン(濃度約2万5千個/cm3)を発生させ、新型H1N1インフルエンザウイルスをボックス内にミスト状(粒径分布1μm以上10μm以下)に噴霧しました。噴霧終了40分後、ボックス内の浮遊ウイルスを回収し、その感染力(感染力価)をTCID50法で調べました。その結果、ウイルスの感染力価はイオン照射なしの自然減衰の場合と比較して95%減少しました。  ■ ジョン・オックスフォード教授(Prof. John S. Oxford)のプロフィール ・英国 ロンドン大学 クイーン・メアリー校 医学・歯学部 細胞分子科学インスティテュート ウイルス学教授 ・レトロスクリーン・バイロロジー社 創立者、代表 ・ウイルス学に関する数多くの国際学会・会議で議長を務める
■ レトロスクリーン・バイロロジー社の紹介
ジョン・オックスフォード教授により1989年創設。ウイルス、薬品、ワクチン関連の研究・試験機関として設立され、本分野における先端機関として知られる。化学物質の安全性試験の実施において、高い信頼性を維持するための国際的な管理基準であるGLP(Good Laboratory Practice)や、品質マネジメントシステム基準であるISO9001の認可を取得している。
■ プラズマクラスター技術の有害物質活動抑制効果実証一覧
対象有害物質 | 種類 | 実証機関 | 時 期 | 細菌 | セラチア菌 | 米 国 ハーバード大学公衆衛生大学院 メルビン・ファースト名誉教授 | 2007年 3月 | 大腸菌 | (財) 石川県予防医学協会 | 2000年 9月 | 大腸菌、白色ブドウ 球菌、カンジダ菌 | 中 国 上海市予防医学研究院 | 2001年10月 | バチルス菌 | (財) 北里環境科学センター | 2002年 9月 | CT&T(ドイツ アーヘン応用科学大学 アートマン教授) | 2004年11月 | MRSA (メチシリン耐性 黄色ブドウ球菌) | (財) 北里環境科学センター | 2002年 9月 | (社) 北里研究所 北里研究所メディカルセンター病院 | 2004年 2月 | シュードモナス、 エンテロコッカス、 スタフィロコッカス | ドイツ リューベック医科大学 | 2002年 2月 | エンテロコッカス、 スタフィロコッカス、 サルキナ、 マイクロコッカス | CT&T(ドイツ アーヘン応用科学大学 アートマン教授) | 2004年11月 | アレルゲン | ダニ、花粉 | 広島大学大学院 先端物質科学研究科 | 2003年 9月 | ダニ | 大阪市立大学大学院 医学研究科 分子病態学教室 | 2009年 7月 | 真菌 | クラドスポリウム | (財) 石川県予防医学協会 | 2000年 9月 | ドイツ リューベック医科大学(増殖抑制効果) | 2002年 2月 | CT&T(ドイツ アーヘン応用科学大学 アートマン教授) | 2004年11月 | ペニシリアム、 アスペルギルス | ドイツ リューベック医科大学(増殖抑制効果) | 2002年 2月 | アスペルギルス、 ペニシリアム(2種)、 スタキボトリス、 アルテルナリア、 ムーコル | CT&T(ドイツ アーヘン応用科学大学 アートマン教授) | 2004年11月 | ウイルス | H1N1型ヒト インフルエンザウイルス | (財) 北里環境科学センター | 2002年 9月 | 韓 国 ソウル大学 | 2003年 9月 | 中 国 上海市予防医学研究院 | 2003年12月 | (社) 北里研究所 北里研究所メディカルセンター病院 | 2004年 2月 | H5N1型トリ インフルエンザウイルス | 英 国 レトロスクリーン・バイロロジー社 | 2005年 5月 2008年 8月 | SARSウイルス | 英 国 レトロスクリーン・バイロロジー社 | 2005年10月 | コクサッキーウイルス | (財) 北里環境科学センター | 2002年 9月 | ポリオウイルス | (財) 北里環境科学センター | 2002年 9月 | コロナウイルス | (社) 北里研究所 北里研究所メディカルセンター病院 | 2004年 7月 | 新型H1N1 インフルエンザウイルス | 英 国 レトロスクリーン・バイロロジー社 | 2009年11月 | 上記有害物質に対して、濃度3千個/cm3以上のプラズマクラスターイオンを照射して活動抑制効果を実証しました。 ■ プラズマクラスター技術について プラスイオン(H+(H2O)n)とマイナスイオン(O2-(H2O)m)を同時に空中へ放出し、浮遊する細菌/カビ/ウイルス/アレルゲンなどの表面で瞬間的にプラスとマイナスが結合して酸化力の非常に高いOHラジカルとなり、化学反応により細菌などの表面のたんぱく質を分解して、その働きを抑制する独自の空気浄化技術です。   プラズマクラスターイオンは、プラスとマイナスのイオンが浮遊ウイルスに付着して化学反応し、酸化力の一番強いOH(水酸基)ラジカル(標準酸化電位2.81V)を生成して、浮遊ウイルスの感染力を抑制します。  |