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ニュースリリース 2010年1月20日

薄膜太陽電池生産と太陽光発電事業に関する
共同記者発表をローマで開催

20日、シャープ株式会社(以下、シャープ)、エネル・グリーン・パワー社(以下、EGP社)、STマイクロエレクトロニクス社(以下、STM社)は共同で、イタリアにおける薄膜太陽電池の生産※1と欧州他での太陽光発電事業の協業※2に関する事業発表会をローマで開催しました。

3社は、1月4日に協業に関する正式調印を行いましたが、この度、シャープの町田会長、EGP社の親会社であるエネル社のコンティ会長、STM社のボゾッティ会長が出席して、政府関係者、業界関係者、マスコミを対象に、あらためて事業内容の発表を行いました。

シャープは、EGP社とSTM社の3社で協業する薄膜太陽電池の生産において、生産立ち上げとプロセスの導入、そして技術指導を担当します。また、シャープとEGP社の2社で協業する太陽光発電事業においては、最先端の薄膜太陽電池技術を活用します。
 太陽光発電は、欧州各国にとって環境政策およびエネルギー政策の面で重要な事業となっています。シャープは、技術とノウハウでこれら協業に参画します。

また、発表会に先立ち、イタリア共和国のナポリターノ大統領立会いのもと、国際的な賞である「レオナルド賞※3」がシャープの町田会長に授与されました。シャープとエネル社及びEGP社との画期的なソーラートータルソリューションビジネスが、イタリアと日本の経済および技術関連分野における関係強化に貢献したことが評価されたものです。

シャープは、電力会社と協力し、薄膜太陽電池の生産から独立発電事業までを一貫して手掛ける世界で初めてのソーラービジネスモデルを早期に立ち上げ、太陽電池のトータル・ソリューション・カンパニーの実現に向けて取り組んでまいります。

※1  生産事業に関する協業:シャープ、EGP社、STM社は合弁会社を設立後、イタリア・シチリア州カターニアにあるSTM社の工場を活用し、薄膜太陽電池の生産を2011年初から開始する予定です。当工場では、年間生産能力480MW規模までの拡張を視野に入れ、第1次展開として年間生産能力160MWの生産体制を整えます。事業資金については、銀行融資等に加えて、3社は、それぞれ最大7,000万ユーロまで均等に出資します。生産された薄膜太陽電池は、シャープとEGP社の販売網を通じて、主に欧州および地中海エリアにて販売される予定です。

※2  独立発電事業に関する協業:シャープ、EGP社の両社で合弁会社ES Solar Farm S.r.l.(以下、ESSF)を設立後、2016年12月末までに累計500MW以上の規模となる複数の太陽光発電所を建設します。ESSFは、イタリア・カターニアの工場で生産される薄膜太陽電池を活用し、イタリア、フランス、スペインなど地中海地域へ発電事業を展開します。

※3  レオナルド賞:経済、文化、芸術分野において日本イタリアの関係強化に貢献したリーダーに対して与えられる国際的な賞。イタリアにおける著名な財界人で構成されるレオナルド委員会から贈られる。

(注)ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日時点の情報です。ご覧になった時点で、内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。

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