「高性能結晶性シリコンTFTを用いた周辺回路一体化液晶パネル※1の開発と実用化」が、第56回(平成21年度)大河内記念技術賞を受賞※2
シャープ株式会社と株式会社半導体エネルギー研究所が共同で行った「高性能結晶性シリコンTFTを用いた周辺回路一体化液晶パネルの開発と実用化」が、「第56回(平成21年度)大河内記念技術賞」を受賞しました。 大河内賞は、財団法人大河内記念会※3より、「わが国の生産工学、生産技術の研究開発、および高度生産方式の実施等に関する顕著な功績」に贈呈されるものです。今回受賞しました大河内記念技術賞は、「生産工学、生産技術の研究により得られた優れた発明、または考案に基づく産業上の顕著な業績」に対して授与されます。
今回の受賞対象となった「高性能結晶性シリコンTFTを用いた周辺回路一体化液晶パネル」は、一般的なアモルファスシリコンの最大600倍、低温ポリシリコンの最大6倍の電子移動度特性を有する高性能結晶性シリコンTFTを用いて、液晶ドライバーICをはじめとした周辺回路やセンサーなどの機能素子を液晶ガラス基板上に一体成型させたものです。シャープ株式会社と株式会社半導体エネルギー研究所が1998年に世界で初めて開発、2002年に実用化しました。ディスプレイの高精細・小型・軽量・薄型化に加え、低消費電力、高信頼性などの特長を有し、モバイル機器のディスプレイの進化に寄与する技術として、世界で普及しています。
当社は、今後も独自の技術で新しい需要を創造するものづくりに邁進してまいります。 ※1 CG(Continuous Grain)シリコンTFT(Thin Film Transistor)を用いたシステム液晶
※2 受賞者名: 山 幹雄 (シャープ株式会社 代表取締役社長) 米田 裕 (シャープ株式会社 モバイル液晶事業本部 モバイル液晶第1事業部長) 足立 昌浩 (シャープ株式会社 モバイル液晶事業本部 モバイル液晶第2事業部 副事業部長) 山﨑 舜平 (工学博士 株式会社半導体エネルギー研究所 代表取締役) 小山 潤 (株式会社半導体エネルギー研究所 取締役) ※3 大河内正敏博士の学界、産業界に残された功績を記念して、1954年(昭和29年)に設立された。 
(注) | ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日時点の情報です。ご覧になった時点で、内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。 |
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