酸化物半導体を採用した中小型液晶パネルを 世界で初めて実用化
シャープは、酸化物半導体(IGZO※1)を採用した高性能な中小型液晶パネルを開発、本年中に亀山第2工場で生産開始を目指します。
世界的に需要が急拡大しているスマートフォンやタブレット端末に搭載する中小型液晶パネルには、高精細や高画質などの表示品位に加え、薄型で軽量、低消費電力化が求められています。
このたび当社は、新材料である酸化物半導体(IGZO)を用いた薄膜トランジスタを、株式会社 半導体エネルギー研究所※2と共同開発し、世界で初めて実用化いたします。これにより、トランジスタの小型化が可能となり、1画素あたりの光の透過量を高めることから、低消費電力化が可能です。また、当社独自のUV2A※3技術を採用することで、高表示品位の中小型液晶パネルが実現できます。亀山第2工場の既存ラインを活用し、本年中に生産を開始、第8世代マザーガラスにより高効率でコスト競争力を高めたラインを実現してまいります。
亀山第2工場は、2006年8月より稼動し、最先端のテレビ用液晶パネルを生産してまいりましたが、今後は最先端の中小型液晶の生産も併せて行います。独自の生産技術を駆使した液晶パネルの世界最先端工場として進化させてまいります。
※1 | | In(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)から構成される酸化物 | ※2 | | 本社:神奈川県厚木市、代表取締役社長:山﨑舜平 | ※3 | | Ultraviolet induced multi-domain Vertical Alignmentの略。シンプルなパネル構造で、液晶分子の向きを精密に制御できる光配向技術 |

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