スマートフォンなどのモバイル機器に搭載が可能

業界最小^※1サイズの放射線センサモジュールを開発、発売

シャープは、スマートフォンなどのモバイル機器に搭載が可能な、業界最小サイズの放射線センサモジュール＜QM1H0M005x＞を開発、セットメーカーに販売いたします。

本モジュールは、空中の放射線(ガンマ線)を電流に変換するフォトダイオード^※2と、高周波チューナーなど長年培ったアナログ回路技術を駆使して新開発した専用ICにより構成されています。

専用ICには、フォトダイオードから出力される微弱な電流を検出して効率よく増幅する低雑音アンプ^※3や、振動や衝撃などの外来ノイズを独自のアルゴリズムによって除去する回路^※4を搭載。これにより、汎用の部品で構成した場合に比べて約55％^※5の小型化を実現しました。

さらに、業界最小^※1の消費電力(通常動作時：7.5mW)も実現。放射線の測定機能を搭載するモバイル機器の開発に貢献します。

■ 主な特長

1.  放射線(ガンマ線)を検出する専用ICを新開発。フォトダイオードの微弱な電流を増幅し、振動や衝撃などの外来ノイズを除去して、正確に検知

2.  専用IC化により汎用の部品で構成した場合に比べ約55％小型化し、業界最小サイズを実現

3.  業界最小の消費電力(通常動作時：7.5mW)

4.  放射線の測定機能を搭載するモバイル機器の開発に貢献

※1 2012年6月6日現在。放射線センサモジュールとして。当社調べ。

※2 フォトダイオードとは半導体の一種で、光を受けると電流を発生する性質を持つ。

※3 増幅回路の一種。放射線を受けて発生する電流を増幅し、ノイズの少ない信号として検出を可能にする。

※4 外来ノイズを区別して、放射線の検出信号だけを取り出すための回路。

※5 汎用部品を使って当社が設計した場合(25×30×3mm)と本モジュール(25×20×2.5mm)とを比べて、約55％の小型化を実現。

■ 仕　様

■ モジュール内部ブロック図