AIガバナンスポリシー
シャープグループ※(以下、シャープといいます)は、「誠意と創意」の経営信条の下、革新的な独自技術により、人と社会に寄り添った、新しい価値体験を提供し続けることを目指しています。シャープは人と社会に貢献できる新たな製品とサービスを創出するため、AI(人工知能)システム・サービスの研究開発・提供・利活用に力を入れています。
他方で、AIシステム・サービスの急速な発展は、人々の生活に多大な利便性をもたらす良い面だけではなく、AIシステム・サービスの悪用により、プライバシー侵害、社会的不公平、虚偽情報の拡散、さらには人権侵害等の深刻な問題が生じる恐れを有しています。このような問題の予防と解決には、倫理的な基準と法的な枠組みに従って、AIシステム・サービスの研究開発・提供・利活用が行われることを確保するためのルールが必要です。
このため、シャープは、AIシステム・サービスの研究開発・提供・利活用において責任を持ち、信頼性のある製品とサービスを提供するための指針として、以下のポリシーを制定します。
シャープは、これらのポリシーを実践することで、これからも新しい価値体験を届けるよう努めます。
- 人と社会に寄り添うAIシステム・サービスの創出
シャープは、AIシステム・サービスの研究開発・提供・利活用において、人と社会を中心とした価値観を最優先とします。多様な個人の価値観や尊厳を尊重すると共に、人による意思決定や認知がAIにより悪影響を受けることがないよう留意します。 - 安全性と公平性の確保
シャープは、AIシステム・サービスの研究開発・提供・利活用において、人や社会に制御不能な危害を及ぼすことがないよう、人によるコントロールを確保し、十分な安全対策を講じます。また、公平性を追求し、AIシステム・サービスにおける人種、性別、年齢、国籍、政治的信念、宗教等に基づく偏りやバイアス、不平等な結果を排除するため、適切な対策を講じます。 - プライバシー保護とセキュリティ確保
シャープは、AIシステム・サービスの研究開発・提供・利活用において、個人のプライバシーを尊重し、適切な法的および技術的な手段を用いて保護します。また、データのセキュリティを確保し、不正アクセス、改ざんおよび漏洩等から守ることに取り組みます。 - 透明性とアカウンタビリティ
シャープは、AIシステム・サービスの研究開発・提供・利活用における意思決定プロセスおよび責任分担を、高い透明性をもって、ステークホルダーに理解しやすく説明します。 - 人材育成の重視
シャープは、AIシステム・サービスの研究開発・提供・利活用において、優れた人材の育成を重視しています。AI関連の研修を定期的に実施し、最新のAI技術動向や実務知識を習得できる機会を提供することで、AIリテラシーの向上とスキルアップを図ります。
シャープは、AIシステム・サービスの研究開発・提供・利活用において、関連法令およびその他の規範等を確実に遵守します。また、社会の変化や関連法令の改正等を踏まえて、本ポリシーの継続的な見直し・改定を行っていきます。
- ※シャープグループとは、シャープ株式会社、その子会社およびシャープ株式会社が実質的に経営権を有する関連会社をいいます。
- 2024年9月17日
シャープ株式会社
代表取締役社長