Technical Journal

OB短信
太陽電池の品質保証のきっかけ

 当たり前のことだが,製品の寿命は用いる部品の故障率で決まる。
人工衛星に搭載する太陽電池には,地上とは異なり,超高真空中で放射線(高エネルギーの中性子線,電子線,陽子線,ガンマ線など)を浴び,周回軌道では地球の影に入るたびに起こる太陽の蝕(暗闇になり太陽電池の温度は-100℃以下)と直射光による高温(+80℃以上)という温度ショックの繰り返しなどに曝されても,故障なく動作する高い信頼度(故障率1Fit,すなわち1×10-9/時間)が要求される。故障したからといって宇宙ではサービスマンが直しに行くわけには行かないから,地上でこの信頼度を保証することが必須条件である。それには会社の品質保証体制が必要不可欠である。

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