Technical Journal

巻頭言
広島国際大学教授 大阪大学名誉教授 森永 規彦

 わが国で情報を核とする社会構築を目指しての真剣な議論が始まったのは1980年代初頭であったが,その後の,高度情報(化)社会,高度情報通信社会,高度情報通信ネットワーク社会といった,中核用語の変遷からも分るように,コンピュータ技術指向の考えから通信技術指向の考えに変ってきている。そして,数ある通信技術の中でも,モバイル通信を中軸とする無線通信技術(ワイヤレス通信技術)にホットな話題が集中している今日この頃である。
 どの分野の技術もそうであるが,技術の発展・意義の背景には時代の流れ,世の流れというものがある。情報通信技術(ICT)を見る場合もそうであって,大局的には,個の時代としての視点からICTの潮流を見てみることが大切かと思われる。

PDF版はこちらよりご覧頂けます。 (267kb)


次ページ
 
ホーム > シャープについて > 技術情報 > Technical Journal > No.27 > 記事
サイトポリシー COPYRIGHT