社員紹介
長谷川 湧
品質第一、高歩留まり
継続可能な生産システムの
提案・開発をします。
- シャープセンシングテクノロジー株式会社
- 技術系 [デバイス技術]
- 2017年入社
- 工学府 物理情報工学専攻 了
仕事内容
やりがい
車載用カメラモジュールビジネスは、1990年代のガラケーにカメラを搭載した「写メール」のころから続いている事業で、先輩社員や幹部の方々はその黎明期からスマートフォンビジネスまで経験されています。そのため、光学設計やイメージセンサーにも明るい方が多く、私のような全く違う畑から採用された人間にも、丁寧に製造プロセスや不良解析のポイントなど教えてくださり、色々な知識を得ることができました。そのおかげで、モジュールの不良解析や解析プログラムの制作、治工具の設計、CADを用いた図面の確認、テストプログラムのデバッグ、流動システムの提案、ナショナルスタッフの育成、試作ラインの流動スケジュール管理、流動条件の選定など、かなり手広い範囲の業務を任されるだけでなく、ベトナム出張や東南アジア・北米のお客様に対して技術営業的な役回りを任され、英語でプレゼンをする機会も増えました。
今では、定年退職するベテラン社員が担当する重要な業務を任されることもあり、また新たな業務でも自分のやりたいことが提案できる環境にあることから、大いにやりがいを感じています。
入社してからの経験
2017年に入社し、天理事業所で数週間の新入社員研修を受け、カメラモジュール事業部へ配属されました。しばらくは不良解析や資料作成などを担当していましたが、最初は誰に聞いて良いか分からないこともあり、苦労しました。
2018年秋にベトナムへ出向することになり、2022年8月までベトナムで生活することになりました。その間コロナ禍を経験することになり、2020年から2021年までベトナムでも外出を控える世論が強く、工場とアパートの往復をしながら流動条件の管理や条件出しの業務を担当していたので、大変でした。
2022年夏に出向から帰任してからは、今のプロセス考案や治工具設計の業務を担当することになりました。ベトナムでも日本でも頑張っている仲間が多くいるので、そういう人たちに恥じることがないように、かつビジネスに貢献できるように日々取り組まなければならいと自覚できたことが、人として成長できた点だと思います。
9:00 | 出社、朝礼で所感を英語で述べる。 |
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9:15 | メールを確認し、工場への業務依頼や上長・チームへの報告をする。 |
10:00 | 治工具の図面を確認し、資料にまとめる。 |
11:00 | 客先との定例会議へ出席し、フィードバックをもらう。 |
12:00 | 新規評価装置の社内レビュー資料をプレゼンする。 |
12:30 | 昼食。 |
13:30 | 品質改善アクションの展開状況の取りまとめと資料作成。 |
15:00 | 新規評価装置立ち上げのスケジュール調整、及び測定データの出力確認。 |
17:45 | 退社。 |
先行き不透明な環境にあえてチャレンジ
どんな大手企業でも、自分の性格や価値観に合わなければやりがいを持って働けないので、自分の性格や学生時代に勉強した内容が活かせそうな会社に入社したいと意識していました。
大学時代はロボットやプログラミングに興味があったので電気・情報系へ進み、研究室では物資内部の光の伝播をシミュレートする有限差分時間領域法 (FD-TD) や、半導体表面にナノメートルオーダーの構造を配置して光を発振させたレーザのセンシング応用に携わりました。就活開始時は、このキャリアを活用して自分だったらどのように社会貢献できるかを考え、電子機器の開発・生産の方面に進みたいと思い、家電・測定装置・医療器械などの会社を受けました。
まさに、私が就活していた2016年夏はシャープが鴻海精密工業傘下になった年で、良い意味でも悪い意味でもどうなるか分からない混沌とした状況だったのですが、私は逆にそこに面白みを感じ、シャープへ就職を決めました。 結果として、おかげさまで入社してここまで勤められているので、良い選択だったと思っています。
今の目標は入社10年のリフレッシュ休暇を使って、アメリカをバイクで横断することです。
単身で海外武者修行
私の場合は、バイクでツーリングしたりダンスゲームしたり、体を動かすことが多いです。体を動かしている間は我を忘れて集中できる上に、疲れてすぐに眠れるので、オーバーヒートした頭を冷まし、翌日には冷静に業務上の問題に取り組むことができるからです。
また、かねてから武道を通じて精神を鍛えたかったので、2023年3月から居合の道場に通い始めました。週2回の定例稽古で型を繰り返し練習することで、忍耐力や先生・先輩を敬う気持ちを養うことができました。
連休は海外旅行へ行くことが多く、これまでにロシア・エジプト・ドイツ・インドなどを一人旅しました。恥ずかしながら、私自身は英語のリスニングやスピーキングに自信がなく、そういう自分を変えるきっかけ作りが目的で、日本から離れた土地で頑張って英語で意思を伝えるという、いうなれば武者修行のようにして英語の能力を磨き、知識を得るようにしています。
自分の哲学を持って
私自身、社会人として成長途中で、日々多方面の方々へ迷惑をかけ、多大なご協力のもと日々の業務に従事している身のため、ここで「シャープ社員とは」「カメラモジュールとは何たるか」という大それたことは語れませんが、私が思うに仕事をする上で「思想」や「哲学」が重要だと考えます。自分が日々の業務を遂行し社内外の人間とかかわるにしても、自分の中の行動規範は仕事の出来栄えや言葉遣いに多かれ少かれ現れます。
近江商人の経営哲学に「三方よし」というものがあります。ビジネスである以上は売り手と買い手が得をしなければならないのはもちろんですが、それに加えて世間が得をするように社会貢献できることが大切だという考え方です。業務をする上でどう改善していくか、周りにどう働きかけるか分からなくなることが多々あります。そういう時に私は先ほどの経営哲学を思い出し、私がどのように動くことが事業部や社内外の人にとって得するのかということを考えます。
自分が迷った時の行動規範を持っておくことで、会社の仕事をただこなすだけでなく、自分から動いて状況を変えていく原動力にできるので、自分の哲学や思想を持っておくことをお勧めします。
私の仕事を簡単に言えば、カメラモジュールの試作ライン立ち上げと、高歩留まりかつ安定して量産できる条件を求めることです。歩留まりを上げる方法として、工程不良やオペレータのミスを微視的に改善していく方法と、そもそも不良が起きないように流動システムを巨視的に改善していく方法があり、私は後者の方を担当しています。
直近で携わっている業務は下記のようなものです。