ホーム > 発表会レポート > 液晶ディスプレイの技術開発で培った光学制御技術を応用した「採光フィルム」を開発

発表会レポート

液晶ディスプレイの技術開発で培った光学制御技術を応用した
「採光フィルム」を開発

当社は2015年6月2日、液晶ディスプレイの技術開発で培った光学制御技術を応用した「採光フィルム」の開発について発表会を開催しました。

研究開発本部 材料・エネルギー技術研究所 副所長 津田 裕介より、 今回開発した「採光フィルム」は、オフィスの窓に設置することで照明用電力を削減でき、オフィスの省エネ化に貢献することを説明。 表面に微細加工を施すことで、フィルムの片側に様々な角度から入る光を、反対側から一定の角度で出すことを可能にしました。 窓の上部に設置して太陽光を効率的に天井方向に取り込み、不快なまぶしさを抑えながら室内全体を明るくすることができます。 当社の実測値に基づく検証では、年間でおよそ4割の照明用電力の削減が可能となる高い採光効果が確認されました。

発表会では、本日竣工されたヒューリック虎ノ門ビルに当フィルムを用いた「自然採光システム」が採用されたこともあわせて紹介しました。

また、発表会場には、採光フィルムの実物と共に、「自然採光システム」の模型を展示し、屋外から差し込む外光が一定の角度で屈折されて室内を照らす仕組みを訴求しました。

研究開発本部 材料・エネルギー技術研究所 副所長 津田 裕介「採光フィルム」
研究開発本部
材料・エネルギー技術研究所
副所長 津田 裕介
「採光フィルム」
自然採光システムの模型
自然採光システムの模型での明るさの比較(上:採光フィルムあり 下:採光フィルムなし)
当社の千葉県柏市にある研究所の一室における2014年9月1日から2015年5月15日までの8.5カ月間の実績に、3.5カ月間のシミュレーション予測値を加えて求めた1年間の照明用電力削減値。奥行き9mの空間において、8時から17時までの机上面照度が500lxを下回らないように照明制御。シミュレーション期間の天候は、NEDO提供の千葉県我孫子市の平均年データを使用。実際の電力削減効果は設置のケースによって異なります。

Page top