トップメッセージ
経営理念を原点とするESG経営を推進し、サステナブル社会の実現に貢献します
現在、当社は将来の飛躍に向けた変革を行っています。私は社長として、2024年5月に中期経営方針で示した「デバイス事業のアセットライト化」「既存ブランド事業と新産業のサイクルで創り出す成長モデルの確立」「本社機能の強化」を着実に進め、信頼の日本ブランド“SHARP”の確立に取り組んでいます。
この中の「本社機能の強化」において重点施策の一つに挙げたのが「ESG経営」です。当社のESG経営の原点は経営理念にあり、今後も変わることはありません。経営理念に示された「誠意と独自の技術をもって、広く世界の文化と福祉の向上に貢献する」「全ての協力者との相互繁栄を期す」という言葉に基づき、ステークホルダーの皆様と協力して新たな価値を次々と社会に提供していくことが当社の使命だと考えています。
当社は長期環境ビジョン「SHARP Eco Vision 2050」において、「気候変動」「資源循環」「安全・安心」 の3つの分野で2050年の長期目標を設定しています。国際社会が直面する喫緊の課題である気候変動については、2030年の自社活動のCO2排出量ネットゼロを目指して、取り組みを加速しています。資源循環については、サーキュラーエコノミーに向けて製品や梱包材の再生材使用に積極的に取り組んでいます。安心・安全に関しては、当社の事業活動が人や地球に影響を及ぼさないよう化学物質を適正管理しています。さらに、生物多様性保全とネイチャーポジティブ実現のため、本年6 月に環境省「生物多様性のための30by30アライアンス」に参画しました。このアライアンスの趣旨に基づき、当社は事業所ごとに「ササユリの保全活動(天理事業所)」や「ヤリタナゴの繁殖活動(亀山事業所)」など、生物の保護活動や生息地のクリーンアップ活動に取り組んでいます。
加えて、当社は2009年に署名した国連グローバル・コンパクトの「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」に関する10原則を支持し、紛争鉱物問題や人権尊重などの世界的な課題解決に向けた企業の責務を果たしています。
当社は私自身が委員長を務める「サステナビリティ委員会」を半年に一度開催していますが、本年、これらESGの取り組みを加速するため、各テーマに関連する部門で構成する「サステナビリティ分科会」を設置しました。現在、各分科会では各々が設定したアクションプランに基づく活動を進めており、この分科会の活動をさらに活性化して全社目標の早期達成に取り組みます。
当社はこれからも、経営理念に基づくESG経営を推進し、地球上の誰一人取り残さない、サステナブル社会の実現に貢献してまいります。
2024年9月