各地のCSR活動

各地のCSR活動

障がいのある方へのキャリア教育支援活動を2012年度より実施

当社では、創業者・早川徳次の障がい者支援の想いを受け継ぐ社会貢献活動の一環として、障がいのある方々の就労を支援するキャリア教育支援活動を特例子会社「シャープ特選工業株式会社(以下、シャープ特選工業)」とともに、【職場見学】【職場体験実習】【出前授業】の3コースを展開しています。2012年度よりこれまでに累計約16,100人(2021年12月末時点)を対象に実施しました。

  • ※ 「障害者の雇用の促進等に関する法律」に定義されている、障がい者雇用に特別な配慮(障がい者が従事するための施設改善など)をした子会社

【職場見学】コースでは、シャープ特選工業で実際に障がいのある社員が働く姿の見学と、シャープ特選工業のあゆみを学ぶ座学を通して、“働くためにはどのような力が必要か”“会社はどのような人材を求めているのか”を紹介しています。
 コロナ禍でも障がいのある方の就労を支援するため、人数制限やこまめな消毒を徹底するなど、感染予防対策を講じています。参加者からは「見学を通じて仕事内容や雰囲気がわかったので実習に対する緊張がほぐれた」や「分かりやすく講義していただき、とても有意義だった」といった感想をいただくなど、障がいのある方の「働く」イメージの醸成につながっています。

職場見学の様子

講義の様子

【職場体験実習】コースでは、シャープ特選工業の障がいのある社員が働く職場で就労体験することにより、自分がやりたい仕事、自分にできる仕事を見つける機会を提供しています。
  シャープ特選工業では、感染予防対策を徹底することで、受入れを継続しています。参加者からは「自分に不足している能力・技術を指導してもらい、改善できた」や「不安と緊張があったが丁寧に指導していただき、できているところを褒めていただいたことで自信に繋がった」といった感想をいただくなど、障がいのある方の今後の就労に向けての意識や自信の形成にも役立っています。

事務実習の様子

作業実習の様子

【出前授業(学校訪問形式/オンライン形式)】コースでは、学校生活では実感しにくい社会生活の心構えをシャープ特選工業の障がいのある社員と、ともに働く社員から伝えています。
 従来の訪問形式では、講義とともに梱包作業などを体験するグループワークを実施していましたが、感染症対策のため、現在は講義のみで実施しています。先生方から、「現場の声を聞くことができ、ためになる内容ばかりで非常に有意義だった」や「教員から働くということを話すよりも、企業の方に話していただくことで、生徒達もよく話を聞いていた」といった感想をいただくなど、生徒達に気づきを与える機会になっています。
 また、コロナ禍で開始したオンライン形式では、都道府県をまたぐ移動の制限や、外部講師の受入れを控える特別支援学校も多いことから、「生徒の外部での学びの機会が大きく減る中、本当に貴重な機会となった」や「コロナ禍でも現場の声を聞くことができ、ためになる内容で非常に有意義だった」といったお声をいただいています。

訪問形式出前授業の様子

オンライン形式出前授業視聴の様子

これからも障がいのある方の「働くこと」を考えるきっかけづくりはもちろんのこと、「働きつづける」ために必要な力を考える機会を提供していきます。