シャープは、スタートアップを支援するオープンインキュベーション事業の一環として、スタートアップに対して、先進技術を有するモノづくり企業をオンラインで紹介するマッチングサービス「モノづくりプロ.net」を開始しました。

　本サービスは、モノづくりを開始するスタートアップの課題に対し、「モノづくりプロ.net」登録企業※1が保有するソリューションを提供することで、早期事業化を支援するものです。スタートアップが「モノづくりプロ.net」のサイトを通じて解決したい課題を入力すると、課題解決につながる技術や経験、ノウハウを持ち、大手企業との取引も豊富なモノづくり企業を当社が紹介します※2。例えば、製品設計の外部委託の要望があれば、対応可能な設計能力を持つ企業を紹介します。

　本サービスは、当社が携わってきたスタートアップの要望から生まれたものですが、スタートアップ以外の企業にもご利用いただけるうえ、「モノづくりプロ.net」登録企業の受注拡大にもつながります。

　また、本サービスは全てオンラインで提供されるため、新型コロナウイルス感染症の影響により増加中の在宅勤務をはじめとしたテレワーク環境下でも、スタートアップは課題解決に向けて、モノづくり企業は新規取引先開拓の場として活用することが可能です。

　当社は2016年以降、さまざまなオープンインキュベーション施策を展開してきました。国内電機メーカーとしては初※3となる本サービスの提供を通じ、当社が注力する「8K＋5Gエコシステム」と「AIoT※4ワールド」の実現に向け、技術革新を生み出す企業との連携をさらに加速させてまいります。

■ モノづくりプロ.net（今回開始）

（1）概要

 

スタートアップ、あるいは外部リソースを必要とする企業が解決したい課題を入力すると、事前に登録されたモノづくり企業の中から、課題解決の支援が可能な企業を当社が紹介します。

 

（2）期待される効果

 

スタートアップ：必要な技術を有するモノづくり企業の紹介を受けることにより、開発や事業化の前倒し効果を期待できます。

 

モノづくり企業：新規取引先や新規事業の開拓により、事業拡大を期待できます。

 

 

（3）提供可能なソリューション（例）

■ 当社が実施するその他のオープンインキュベーション施策

（1）モノづくりブートキャンプ

 

プロトタイプ作製段階から量産段階までの間に予見されるトラブルから発生するコストの無駄、スケジュールの遅れを未然に防ぐことを目的とした研修プログラム。

 

（2）量産アクセラレーションプログラム

 

「モノづくりブートキャンプ」の次のステップとして、量産仕様決定から工場選定、見積り精査、量産立ち上げ、最終製品の品質確認までを実地支援するプログラム。

 

（3）奈良県天理市との連携協定

 

天理市と連携協定書を締結し、当社のR&D拠点「シャープ総合開発センター（奈良県天理市）」内へスタートアップを誘致。両者が連携して入居企業を支援することで、天理市内への企業誘致、雇用創出、定住促進とともに、当社とスタートアップとの連携強化や新規事業創出を促進する取組み。