ディジタル情報家電特集号に寄せて
情報技術の進歩と情報通信インフラの整備により，社会の情報化が急激に進み我々はまさに高度情報化社会の渦中にあるといえます。情報技術や情報伝達手段の発展は，これまで，大きな変革を引き起こし，社会のありさまを変えてきました。
1455年のグーテンベルクによる印刷技術の発明により，情報を誤りなく，大量に印刷複製することが出来るようになり，それまでの時代と比べ，はるかに多くの人が知識や情報を共有することが可能になりました。また，ラジオやテレビの発明は，放送というメディアにより，それまで想像できなかったほど，多くの人にリアルタイムで情報を提供することが出来るようになりました。
昨今の急激な，情報に関る環境の変化，即ち，インターネットの普及やディジタル技術の進展，およびディジタル放送や移動体通信などのインフラの変化は，これまでの変革に勝るとも劣らないインパクトを社会に与え，高度情報化社会をさらにハイレベルで，かつ身近なものへと，社会全体を変革していくだけのポテンシャルを有していると思われます。
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