「掃除」をよりラク(楽)ティブに!

関連するSDGs項目:

  • 目標3:すべての人に健康と福祉を

2017年発売の第1世代でも世界最軽量を達成していましたが、今回いくつか機能が追加されていますよね?世界最軽量を維持するのは大変だったのではと思うのですが…(・_・;)

加藤:今回、新たな機能を3つ搭載しましたが、細かい部分の構造を調整いただき、世界最軽量をキープできました。

今回のモデルはどこが進化したのでしょうか?

加藤:掃除というと、嫌いな家事の上位に挙げられますよね。なぜなら、準備のために重い本体を持ってくる必要があったり、コードを抜き差しするためにしゃがむなど、身体への負担が大きいからです。まずはそこをラクにしようと、第1世代では「コードレス」、それに加えて物理的に軽くすることにこだわりました。今回の第2世代では、コードレスと物理的な軽さに加えて、機能面で掃除をもっとラクにできないかと、新たに「ラグ越えヘッド」「スグトルブラシ」「マジックバランス」の3機能を搭載しました。

軽くて、さらに使いやすい工夫がされているのですね。ラグマットの段差を乗り越える動作、言われてみれば気になります。
掃除機のヘッドを「えいっ」と持ち上げる必要がありますね(-_-;)

加藤:フローリングの家が増えるにつれ、さまざまな場所にマットやじゅうたんを敷くご家庭が増えています。さっと掃除する分には、ラグマットの段差を乗り越える際の手首への負担も大したことはありません。ただ、週末に家中を掃除をするとなると、キッチンマットや玄関マット、リビングのラグマットと、いろいろな場所にマットがあり、何度もヘッドを持ち上げることになります。すると手首に掛かる負担が蓄積されて、掃除を終える頃には疲れてしまうため、掃除が嫌になります。「ラグ越えヘッド」はこれを解消するために開発した機能です。

動画で見る「ラグ越えヘッドとは」

「ラグ越えヘッド」は、ヘッドのバンパーをなくすことでラグマットをスムーズに乗り越えられるようになっています。技術的に難しかったことはありますか?

中川(技術担当):ラグを乗り越えることだけ考えると、バンパーの高さを上げたり、カットしたりすることで対応できます。ただし、そうするとごみを吸い込む性能が一気に落ちてしまいます。技術的にはラグ越えと吸い込み性能を両立させる点が、非常に難しかったですね。そこで、ブラシの形状を変えることで対応しました。

従来に比べて、ブラシが密に配置されていますね(・。・)

中川:従来は部分的にブラシが配置されていたので、このままバンパーをなくすと空気が漏れてノズル内の圧力が下がり、ごみを吸い込む力が弱くなってしまいます。そこで、ブラシを全体的に配置することで圧力の低下を抑え、ごみをしっかりと吸うようにしました。

図:もっとお掃除したくなる新特長①『ラグ越えヘッド』

身体への負担を軽減する掃除機

パイプが自立する「マジックバランス」ですが、ホースがあるキャニスター型だと、バランスよく立たせるのが難しかったのでは(・・?

中川:企画から「自立させたい」と話が来た時、「そりゃ無理でしょ」とすぐ思いましたね(笑)。ホースがあるし、パイプを支えようとするとヘッドの部分が大きな面積になる。だから最初は全否定しました(笑)。

写真:パイプが自立する「マジックバランス」

毛足の長いじゅうたんなど不安定な場所には置かないでください。

加藤:「FREED」というスティック型掃除機で、自立できたので立つだろうと。技術のみなさんには頑張っていただきました。掃除中、物を動かすために掃除を中断することがありますが、中断するたびに床へパイプとホースを置いて、また拾い上げなければなりません。でも自立できれば、いちいちかがむ必要がなくなるので、その分身体への負担がなくなります。特にシニア層の方などはこうした動作がつらいですから。

中川:ホースが引っ張られたり、たわみ方によって重心位置が変わったりするので、自立するようバランスを保つのが難しかったですね。ホースの長さも含めて調整し、前後左右のバランスが取れるようにしました。

動画で見る「マジックバランスとは」

立ったまま、吸込口を簡単に着脱できる「スグトルブラシ」も含めて、3つの新機能を搭載したことによる身体への負担を検証したら、最大で68%※1も軽減されたそうですね。

加藤:外部機関で従来機※2と比較して、身体への負担がどの程度変化があったかの評価を依頼したところ、身体への負担が大幅に軽減されているとのお墨付きをいただきました。このように、人間工学的な視点から設計を行う開発プロセスが評価され、RACTIVE Airキャニスターは、日本人間工学会の「グッド・プラクティス賞 最優秀賞」を受賞することができました。

  • ※1 外部調査機関:HALデザイン研究所調べ。当社基準でのEC-AS710と当社コードレスキャニスター掃除機EC-AS700(2017年9月発売)でブラシ着脱動作をした際の、筋活動量(%MVC・時間)を比較。
    使用状況や環境により異なります。
    %MVC=%Maximum Voluntary Contraction。
    筋活動量(%MVC・時間):特定動作の際の身体の負担(%MVC)と特定の動作をした時間をかけ合わせた筋肉の負担。
  • ※2 EC-G8X(2016年9月発売)、EC-A1R(2016年12月発売)

動画で見る「スグトルブラシとは」

図:日本人間工学会平成30年度グッドプラクティス賞最優秀賞受賞

SDGsにおいても、誰もが使いやすく消費者の健康に配慮した設計が求められていますよね。現在、シニア世代が増えているなか、本製品は時代のニーズに合致していますね!

図:3つの新機能の身体への負担を検証

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