ホーム > ニュースリリース > 2020年7月 > テレマティクスサービス『LINC Biz mobility(リンクビズモビリティ)』の提供を開始

ニュースリリース

 

2020年7月3日

株式会社AIoTクラウド

車両の運行状況をはじめ、さまざまな情報をリアルタイムで管理するソリューション構築を支援

テレマティクスサービスLINC Biz mobility(リンク ビズ  モビリティ)』の提供を開始

*移動体に向けて移動体通信システムを利用して提供するサービスの総称

 

シャープの子会社である株式会社AIoTクラウドは、業務用車両を保有する事業者などに向け、位置情報をはじめとしたさまざまなデータの測位が可能な「GPSモジュール端末」や「LTE通信サービス」、「端末管理クラウドサービス」が一体となったテレマティクスサービス『LINC Biz mobility』の提供を本日より開始します。

 近年、物流業界では、ネット通販の急激な拡大で配送量が増加する一方、ドライバーの人員不足や高齢化、それにともなう運送サービスの維持が課題となっています。このような状況において、働き方改革やコスト削減を進めるため、IoTを活用したサービスが注目されています。また、カーシェアリングや配車サービスなど、柔軟な移動手段の提供や新たなソリューションサービスの創出も活発化しています。

 本サービスは、GPSモジュール端末で取得したデータを、LTE通信回線を利用して当社のクラウドサーバーへ送信。送信されたデータは、サーバー上で一元管理が可能なほか、端末の機能制御やアップデートも遠隔操作で行うことができます。取得したデータは、事業者が保有する既存のシステムに直接取り込むこともできるため、ニーズに応じた柔軟なソリューション設計が可能です。

 当社は、さまざまなサービス事業者とのパートナービジネスを積極的に進めることにより、本サービスの普及に取り組んでまいります。

 

サービス名

基本構成

主な販売対象(個人・法人)

提供開始日

テレマティクスサービス

『LINC Biz mobility』

・GPSモジュール端末
 <CB-G200J-H>

・LTE通信サービス

・端末管理クラウドサービス

・業務用車両を保有する事業者

・ソリューションサービスを
 提供する事業者

2020年

7月3日

主な特長

1.業界初※1、LTE通信対応「eSIM」搭載GPSモジュール端末

2.遠隔での機能制御やアップデート、機能拡張が可能な端末管理クラウドサービス

3.通常の車両位置管理に加え、ドライバーの状況をリアルタイムで把握できる車両管理サービス(オプション提供)

※1 LTE通信対応のeSIMを採用した国内ブランドのテレマティクス用途トラッカー端末において(2020年7月3日現在、当社調べ)。

主な特長

1.業界初、LTE通信対応「eSIM」搭載GPSモジュール端末

本サービスは、「GPSモジュール端末」と「LTE通信サービス」、「端末管理クラウドサービス」をワンパッケージで提供します。GPSモジュール端末には、加速度のほか角速度なども測定可能な、6軸センサーや電圧センサーを搭載。通信サービスには、SIMカードを差し替えることなく、リモートで契約情報の書き換えや開通・停止までを一元で管理できる「eSIM(株式会社ソラコムの『SORACOM IoT SIM』)」を業界で初めて採用しました。通信方式はLTEに対応。セキュリティの高い高速通信網で、リアルタイムかつローコストな運用を可能としています。

 

2.遠隔での機能制御やアップデート、機能拡張が可能な端末管理クラウドサービス

従来のGPSモジュール端末では、ソフトウェアのアップデートや機能を拡張したいときに、端末本体への直接作業が必要でした。本サービスでは、当社のクラウドサーバー上で端末データの状況を確認/管理できるので、新たにシステムを構築することなく遠隔で操作が行えます。たとえば、営業車や長距離トラックなど、車両の種類や利用シーンに合わせて計測値の設定を変更したり、端末ごとの回線利用状況を確認したりすることが可能です。車両の運行台数や時間を把握することで、適正な保有台数を導き出してコストダウンを実現するなど、経営管理業務にも有効に活用できます。さらに、端末管理クラウドからスクリプトを追加し、GPSモジュール端末の挙動を制御することも可能です。

 

3.通常の車両位置管理に加え、ドライバーの状況をリアルタイムで把握できる車両管理サービス(オプション提供)

スマートフォンと連携することで、「出発」「到着」「作業(訪問)中」「休憩中」など、ドライバーの状況を、車両位置と連動してリアルタイムで把握できます。ドライバーは、作業報告のほか、必要に応じ現場の写真やコメントを管理センターとチャットでやり取りすることもできます。また、スマートフォンの紛失や盗難などによる情報流出リスクに対しては、遠隔で端末からデータを削除できるMDM(モバイル端末管理)サービスを提供することも可能です。

 

管理システム(イメージ)

その他の特長

 ・さまざまな外部機器、センサー機器との接続が可能な充実のインターフェース

16ピン外部コネクターやUSB(Type-A)ポート、給電専用のUSB(Type-C)ポートを搭載しているので、ドライブレコーダーや環境センサーなど外部機器と接続したソリューション構築が可能です。たとえば、温湿度センサーの親機を端末に接続すれば、庫内の子機から受信した温湿度情報を管理画面で確認できるので、専用車両の代わりに保冷BOXを活用し冷蔵商品を移送することができます。

 

 ・準天頂衛星システム『みちびき』による位置測位にも対応

準天頂衛星システム『みちびき』に対応することで、GPSでは難しい山間部や都市部の高層ビル群内での高速な位置測位が可能となりました。

仕 様

・GPSモジュール端末部

 

形名

CB-G200J-H

通信方式※2

LTE、3G(W-CDMA)

通信アンテナ

内蔵

SIM

eSIM(組込み型SIM)

(株式会社ソラコム SORACOM IoT SIM)

GNSS

GPS/GLONASS/BeiDou/Gallileo/QZSS(みちびき)

サンプリングレート : 1Hz

GNSアンテナ

内蔵

センサー

加速度感度

±2、±4、±8、±16(g)

ジャイロスコープ感度

(MAX)±2000(deg/sec)

サンプリングレート

最大 100Hz ~ 最小(1/65)Hz

電源電圧

4.5V ~ 16V(外部コネクター)または
5V(USB Type-C コネクター)

※USBホスト利用時は外部コネクターから 8 ~ 16Vの入力が必要

消費電力(Standby mode)

1mA以下(電源電圧12V時)

インターフェース

外部コネクター

電源、GND、UART、I2C、GPIO×3

USB(Type-A)

USB Standard-A×1、USB2.0(Full Speed)に対応
サポートクラス : Mass Storage Class

USB(Type-C)

VBUS(5V)、GND

外形寸法

約 119 mm × 59 mm × 20 mm

質量

約 90 g

その他

端末管理クラウドからスクリプトを追加し、実行可能

(GNSS、6軸センサー、外部センサーの制御などが可能)

・端末管理クラウド(専用WEBサイト コンソール)部※2

 

対応ブラウザ

Windows : Google Chrome、Firefox、Microsoft Edge

Android : Google Chrome

macOS / iOS : Safari、Google Chrome

※2 GPSモジュール端末の販売価格には、通信費を含むサービス利用料は含まれません。サービス利用料はシャープ株式会社より、端末を販売される事業者もしくはサービス利用法人顧客に対して、基本月額制での販売提供となります。

● Google Chrome、Androidは、Google LLC の商標です。

● Windows、Microsoft Edgeは、米国Microsoft Corporationの、米国およびその他の国における登録商標または商標です。

● Safari、macOSは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。

● iOSは、Cisco の米国およびその他の国における商標または登録商標であり、ライセンスに基づき使用されています。

● Firefoxは、米国Mozilla Foundationの米国およびその他の国における登録商標です。

● AIoTは、シャープ株式会社の登録商標です。

お客様からのお問い合わせ

LINC Biz mobility 公式サイト ( https://lincbizmobility.com )

(注)
ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日時点の情報です。ご覧になった時点で、内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。

このページの先頭へ