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シャープ製 太陽電池を搭載した東海大学チームのソーラーカーが「サウス・アフリカン・ソーラーチャレンジ2010」に参戦
ソーラーカーチャレンジ2010トップ > 2010年9月17〜20日 ソーラーカーとサポートカーの整備作業を行いました。
2010年9月17〜20日
ソーラーカーとサポートカーの整備作業を行いました。
9月17日(金)快晴 プレトリア
コース情報をパソコンやカーナビに入力している様子

ジョーダン氏の南アフリカ料理が振る舞われました
快晴の朝を迎えることができました。この時期のプレトリアは全く雲が出ることはないそうで、毎日このような快晴が続くのだそうです。この日もホテルのロビーに昨日より早めの8:00に集合し、作業場所があるイノベーション・ハブへ移動しました。そして、今日もソーラーカーとサポートカーの整備作業が続けられました。午前中には船や飛行機で運べない物品、たとえばコードレスハンダごてに使うガスボンベや、部品洗浄用のスプレー缶などを調達しました。午後には、サポートカーにステッカーを貼る作業などが行われました。また大会主催者から、GPSデータや標高などが入ったコースの情報ファイルを入手し、パソコンやカーナビに入力しました。その頃になって、ドイツチーム(オッフェンブルグ工科大学:Hochschule Offenburg, University of Applied Science)がイノベーション・ハブに到着しました。しかし、車は通関手続きに手間取り、こちらにはまだ届いていないとのこと。「できるだけ早く到着することを願うしかない」と話していました。18:00からは、大会主催者代表のウインストン・ジョーダン(Winstone Jordaan)氏の自宅に招かれ、ジェシカちゃんとジェニファーちゃん姉妹と犬2匹がチームを歓迎してくれました。そして、ジョーダン氏自らがグリルで調理した牛肉の燻製やソーセージなどの南アフリカ料理が振る舞われました。
9月18日(土)快晴 プレトリア
この日も8:00にホテルを出発してイノベーション・ハブに向かい、準備作業を開始しました。9:30に電子部品や機械部品などの通販を世界的に展開しているRS(アール・エス)コンポーネンツの南アフリカ法人から3名のスタッフが作業場に訪れ、消火器、潤滑スプレー、パーツクリーナーなどが届けられました。これらの物品には、高圧ガスや可燃性のガスが含まれるため、通常の手段では海運コンテナや飛行機での輸送ができないのです。そのため、このような物品は現地で調達する必要があり、同社の日本法人を通じて南アフリカ法人に依頼したのでした。おまけに、サンドイッチの差し入れもあり、週末でレストランが閉まっているときだったので、とても助かりました。引き続き、ソーラーカーやサポートカーの整備作業が行われましたが、作業的には中盤に入り、この日は計測、制御、テレメトリ関連の電子回路などを実装することができました。また、今回初めて走るルートもあることから、地図情報の確認などを行いました。

ドイツチーム情報
ドイツチームの電気自動車
オッフェンブルグ工科大学からSASC 2010に電気自動車が出場します。チーム名は Schluckspechtで、シェルエコマラソン大会に出場するチームです。今回は4輪の電気自動車を用意。40km/hの速度であれば1200kmを走破できる性能を持っています。バッテリは、東海大チームと同じく18650型のリチウムイオン電池をモジューリングしたもので、100kg以上を搭載しています。オリジナルのダイレクトドライブモータは、CSIROモータに似たコアレス型で、これを後輪2輪に装着しています。3相駆動モードと6相駆動モードを備え、低速時の効率も稼いでいるそうです。
http://www.schluckspecht.net/
9月19日(日)快晴 プレトリア
静止衛星を自動追尾できるアンテナをもつ
通信端末EXPLORER 325


雲一つ無い快晴のプレトリア。乾燥して埃っぽい空ではありますが、常に晴れています。今日は、日本デジコム社より提供された通信衛星インマルサットBGANの中でも、静止衛星を自動追尾できるアンテナをもつ通信端末EXPLORER 325を指令車に取り付けました。そのほかにも、パトライト社から提供された車載用警光灯を搭載するなど、ソーラーカー大会のレギュレーションに適合するように、整備作業を進めています。午後には、ソーラーカーと保守部品などを運搬するトラックが到着しました。そのままではソーラーカーを運べないため、鉄パイプで搭載ラックを製作しました。しかし、年代物のトラックだったので、アップダウンがきついコースコンディションの中で、100km/hの速度で巡航するソーラーカーのスピードについてこられるのか心配です。今日は、慎重な作業が要求されるバッテリの組み立て作業がやっと終了しました。関川君、竹内君ご苦労様でした。
9月20日(月)快晴 プレトリア
バッテリを搭載した状態でのテスト走行

この日も、慎重な作業が要求されるバッテリボックスの組み立て作業や、サポートカーの整備作業が続けられました。また、レンタルトラックの荷室にカギが付いていなかったので、扉をロックする南京錠を用意し、飛行機で運べなかったエポキシ樹脂などを現地で購入しました。車体の速度、発電量、電池電圧などを計測し、指令車に情報を伝えるテレメトリシステムもソーラーカーに実装しました。その後、イノベーション・ハブの敷地内で、電気自動車としての機能を確認するため、バッテリを搭載した状態でテスト走行を行いました。ドイツチームも同様なテスト走行を開始していました。計測システムや制御システムは今回から新型に変えたのですが、走行データの一部がうまく測定できていないというトラブルが出たものの、走行は問題なく行えることが確認できました。
なお、大会初日となる23日のスタート時刻と場所は、高速道路の交通渋滞を避けるために遅らされ9:00にイノベーション・ハブからと変更されました。
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