使いやすさを表現したデザイン
「RACTIVE Air」シリーズは、スティック型や紙パック型も含めて統一されたデザインになっていますね。
岡:「RACTIVE Air」シリーズは「掃除をキレイに楽しく」というコンセプトを主軸に開発を進めてきました。コード付きの掃除機だと、コードを引っ張り出して、プラグに差し込んで、使い終わったらコードを抜いてまた収納する、という一連の流れがありますが、これだけでも面倒な作業です。コードレスならその点で煩わしさはない。さっと取り出して、さっと収納できる。ラクに使える「RACTIVE」なデザインとは何だろうということを追求しました。
動画で見る「軽くて最先端、楽々コードレス(ロングver.)」
加藤:リビングの隅に置いても違和感のない、スタイリッシュなデザインにしてくださいと企画からはお願いしました。
使いやすさとデザインの両立…これはなかなか大変だったのでは……。
岡:軽くて使うのが楽しいスポーツギアの世界観を色でも表現することが求められました。掃除機の国内市場では赤色が主流ですが、その赤の中で楽しさを感じさせる色は何だろうと検討した結果、ピンクをアクセントカラーに採用しました。その他ハンドルの形状や、ノズルとホースの収納時における佇まい、ダストカップの着脱しやすさなど、さまざまな視点から使いやすさにこだわったデザインとなっています。人にやさしいという意味でも「エコ」を実現している掃除機かもしれません。
本体の手持ちハンドルの形状についても、かなり苦労されたとお聞きしました。
加藤:<EC-AS510>は軽くてコードレスなため、本体を持ちながら階段の掃除をするのもラクになっています。片手で軽々持てますからね。女性社員の皆さんにも協力いただき、どういうハンドル形状なら持ちやすいかヒアリングしました。
岡:ミリ単位でハンドルの厚みを変えたパターンをいくつも作って、握ってもらってどれが良かったか聞いたんです。断面形状はどうすればいいか、角張った方がいいのか、丸みがある方がいいのか、握って痛くならないようにするにはどの形状がいいか、そういった調整をかなり行いました。
ライフスタイルに合った掃除機選び
キャニスター型とスティック型、選ぶポイントは?
加藤:スティック型はさっと使えるというメリットがあるので、こまめに掃除する方にはいいですね。ただ、バッテリーやモーター、ダストカップなどすべてが一体化しているため、重量がすべて手にかかってきます。そうすると、20分、30分と掃除しているうちに手が痛くなってくる方もいらっしゃいます。その点、キャニスター型は本体を引きずるので、負担は少ないですよね。手元に掛かる重さは缶ビール1本程度です。週末まとめて掃除したいという方にはキャニスター型の方が良いと思います。
サイクロン式か紙パック式か、という選択肢もありますよね。
加藤:サイクロン式の掃除機が随分増えましたが、アレルギーが気になる方のほか、ごみ捨て時のお手入れが手間だと、紙パック式を使われている方が多いですね。サイクロン式はなんだか面倒だと思われているようです。
たしかに、ごみ捨て時にカップ内のごみがモコモコして取れにくく、細かなほこりが舞うことがありますね(-_-;)
加藤:ですので今回、ダストカップには当社独自技術のネイチャーテクノロジー「ネコの舌応用スクリュープレス」を採用しています。
ネコの舌を応用した凹凸により、ごみをしっかり圧縮し、再膨張を防ぐため、ごみの舞い上がりを抑制します。あと、ハンドルを回すだけで簡単にフィルターのお掃除ができるような構造にもしています。サイクロン式は紙パックを買い置きしておく必要がないので、私のような面倒くさがりな人にはおすすめですよ(笑)。
中川:サイクロン式は本体からダストカップを取り出したり、ごみを捨てたり、カップを水洗いしたりと、お客さまに操作していただく部分が多いので、説明書を読まなくても操作に迷うことがないような構造にすることを心掛けました。
他にはない革新的な掃除機づくり
今後はどんな掃除機をつくってみたいと思いますか?
加藤:「RACTIVE Air」に関しては、今後も掃除をラクにするための機能をさらに追加できればと思います。また、「掃除」が好きな家事ランキングの1位になるような革新的な掃除機をつくりたいですね。
岡:家電製品の中でも、冷蔵庫や洗濯機と違って掃除機は唯一家の中を走り回ります。使っている自分が楽しくなるような掃除機にしたいですね。あと、街の景観をキレイにするような野外で使える掃除機ができればと思います。
坪井:シニアの方や体の不自由な方でも使いやすい仕様の掃除機をつくりたいですね。また、運転モードの切り替えや表示、通知音などといったUI(ユーザインターフェース)を、もっとわかりやすい仕様にしていきたいです。
中川:フローリングが増えてラグ越えヘッドを作ったように、時代の変化にあった掃除機をつくっていきたいです。また、本体があって、ホース、パイプ、ヘッドがあってという掃除機の形は長年変わっていないので、全く違う形の掃除機をつくってみたいと思います。
杉本:回路担当者としては、できるだけ消費電力を下げる工夫をして、軽さを保ちながらさらに強いパワーを発揮できるようにしたいです。
ありがとうございました。
インタビューを終えて:「ココにもエコ」編集担当
軽さはもちろん、使いやすさにこだわり、「ラグ越えヘッド」などの機能はもちろん、ハンドルなども持ち運びしやすいように形状もとことん検討を重ねたことがわかりました。これなら掃除をするのも楽しくなりそうです。
商品についての詳細は、以下の商品サイトをご覧ください。