再生材のさらなる活用に挑戦
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現在、5連充電器に再生プラスチックが使われていますよね。今回、新たに再生材を採用しているものはありますか(・・?
村瀬:テレビの背面キャビネット(グレー系)を原料とした再生材を充電クレードルに採用しています。一方で、複写機のキャビネット(白系)を原料とした再生材を採用しようと新たに取り組んでいます。再生材をきれいな白色に仕上げるには隠蔽性の高い顔料の添加が必要ですが、これにより物性や難燃性といった性能が下がってしまうという問題があります。性能を下げることなくきれいに発色できる顔料の調合に苦労しましが、なんとかめどが立ちました。先日、難燃性の評価試験にも合格しましたので、再生材を使った「白系のクレードル」にできるだけ早く切り替えていきたいと考えています。
新品材料と同等な品質の再生材
最後に、今後どんなハンディターミナルをつくってみたいと思いますか?
仙葉:他社や世の中の動きをウォッチし、伝えることで商品づくりにつなげていきたいと思います。また、お客さまから要望があるAndroid OSを採用した製品づくりも進めていきたいです。
斎藤:私は展示会で商品をご紹介したり、トラブル発生時に現場へ赴いたりと、直接お客さまと接する機会が多く、「こんな機能が欲しい」「操作がわかりづらい」などのお話を伺うことがあります。そうしたお声を集約して、より使いやすい、快適なハンディターミナルをつくっていきたいと思います。
笹岡:ハンディターミナルは長時間かつ長い期間の利用が前提になるので、汎用品を使う必要があります。そうした制約がある中でいかに性能の高い端末をつくるかが回路設計の腕の見せ所です。今後もより突き詰めて商品づくりをしていきたいと思います。
村瀬:本体にも再生材を使いたいですね。今はまだ色味や性能を考えるとハードルは高いですが、いつか実現したいと思います。また、感性工学や人間工学を活用して、操作性や握り心地を向上させ、シャープのハンディターミナルを使うと快適に仕事ができると思ってもらえるような商品をつくっていきたいです。
川村:お客さまがアプリケーションを作りやすいように、今後も安定したソフトウェアを提供していきたいと思います。将来的には、今の端末の形状にこだわらない新しい形状の製品をつくってみたいです。
太田:まだ使いやすさを改善できる要素はあると思うので、さらに使いやすいハンディターミナルを目指したいです。また、今の形態にこだわらず、ユーザーの目線に立ってストレスに感じているところを改善してあげられるツールも提案していきたいと思います。
杉本:これまで幅広い業種・業務で業務効率化のツールとしてハンディターミナルをお使いいただいてきました。昔からの夢なのですが、現在はお客さま企業の部門単位、店舗単位でハンディターミナルを共有使用されていますので、1人1台端末としてお客さま企業の全員にお持ちいただき、業務用ながら「私のハンディターミナル」として、フル活用いただけるような環境を実現できればと思っています。
ありがとうございました。
インタビューを終えて:「ココにもエコ」編集担当
商品企画・営業・技術・デザインが一体となって、究極の業務用携帯端末づくりに励んでいることがわかりました。今後は多機能化により活躍する場面が広がり、私たちが目にする機会も増えそうですね。
商品についての詳細は、以下の商品サイトをご覧ください。