「他社にまねされる商品をつくれ」。シャープは、この創業者の言葉に込められた精神を受け継ぎ、「モノづくり」を通じて社会に貢献してきました。1973年には、創業以来変わることのないこの精神を経営理念と経営信条にまとめました。「広く世界の文化と福祉の向上に貢献する」「全ての協力者との相互繁栄を期す」ことを謳った経営理念はシャープがめざすべき姿を明文化したものであり、今日のCSRに通じる思想が明確に盛り込まれています。この経営理念を実現するため、経営信条には「誠意と創意」を掲げ、一人ひとりが堅持すべき信念として徹底しています。
シャープは、中期ブランド目標に「環境先進企業」を掲げ、企業ビジョン「2010年 地球温暖化負荷ゼロ企業」の達成をめざして、あらゆる企業活動において、環境への先進的な取り組みを進めています。具体的には、まず太陽電池生産量7年連続世界No.1*1メーカーとして、太陽光発電の一層の普及拡大に取り組んでいます。また、使用済みの家電製品のプラスチックを新しい家電製品のプラスチック部品に繰り返し再利用する、自己循環型マテリアルリサイクル技術や植物系樹脂塗料など、独自の環境技術の開発に取り組んでいます。さらに、液晶テレビ「AQUOS」と亀山工場に代表されるように、商品における環境配慮設計と工場の環境負荷低減に全力を挙げて取り組んでいます。
2006年度の成果として、速乾性の新・植物系樹脂塗料や自己循環型リサイクルが可能なキャビネット素材の実用化に成功しました(いずれも「AQUOS」に採用)。また、新たに国内3工場、海外2工場が業界最高水準のスーパーグリーンファクトリー*2を達成。さらに、シャープが出資するリサイクルプラント*3では、テレビ専用の新工場を稼動させました。
*1 米国の太陽光発電専門誌「PVニュース(2007年3月号)」調べ
*2 シャープ独自の評価項目と認定基準をもとに社内認定
*3 シャープをはじめメーカー7社が共同出資する関西リサイクルシステムズ株式会社
NPO法人の気象キャスターネットワークと連携し、2006年10月から、全国の小学校で環境教育を行っています。2006年度は、地球温暖化やリサイクル、太陽光発電をテーマとする環境教育を55校で実施しました。実験やクイズを取り入れた体験型出張授業は大変好評で、次代を担う子供たちに環境に配慮した生活習慣を意識づける活動として高い評価を得ています。2007年度は、活動内容の一層の充実を図るとともに、年間500校での実施を目標に取り組んでいきます。また、海外においても、各地で環境教育を実施しており、たとえば、マレーシアの関連会社(Sharp-Roxy Corporation (M) Sdn. Bhd.)では、地元の中学生を対象に環境教育を行っています。
また、労使共同のボランティア組織「シャープグリーンクラブ」では森林保全活動を進めており、2006年度までに国内6ヶ所に「シャープの森」を開設しました。2007年度中には、国内10ヶ所以上に拡大する予定です。
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小学校での環境教育〈熊本県〉 |
中学生への環境教育〈マレーシア〉 |
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シャープの森〈香川県〉 |
シャープの積極的なCSR活動は、国内外から評価されており、2007年6月末現在、シャープの株式は、以下の主要なSRI指数構成銘柄に選定されています。

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