研究開発本部は、ESGに重点を置いた経営の実践に向け､One SHARPの連携･協力関係により､デジタルヘルスケア領域における新たな事業展開の加速や､カーボンニュートラルへの貢献に向けた取り組みの強化を進めています。

加えて､技術革新が進むAI技術の応用により､インダストリーDXソリューションの拡大等で独自技術創出を推進しています。

技術力のさらなる強化を目的に､全社のイノベーションを支える基幹エンジンとなる革新技術の創出と､独自技術を核としたプラットフォーム構築にも注力しています。

また､オープンインキュベーション活動の一環として､スタートアップの事業展開支援も含め､技術革新を生み出す企業間連携を推進しています。研究開発成果を新たな事業領域に展開していくため､社内外との協業推進を担う専門部隊を本部内に設置し､インダストリーDXを中心とした異業種共創にも積極的に取り組んでいます。

「規格・標準化」では、通信規格基幹技術 (5G/6G)・映像規格基幹技術 (MPEG等) の研究開発および国際標準化活動を行っています。標準化では海外で開催される会合において独自技術を提案し、各社と議論を繰り広げて国際規格への採用を行います。通信規格に採用された技術は、すべてのスマートフォンで利用され、近年では車や衛星など広く世界に展開されています。

私たちは､人と地球にやさしい社会の実現を目指して､新たな事業創出に挑戦し､開発成果の早期社会実装を通じてイノベーションの実現を加速していきます。

シャープは、将来の核となる技術、重要技術の開発を促進するために積極的な技術への投資を行い、新規分野の技術については、その事業化を加速する仕組みを構築しています。

シャープの価値は「技術」にあります。「技術」の源泉は「研究開発」にあります。

研究開発本部は、独自技術を創出することはもちろん、それを核として会社に長期的な利益をもたらし、全社の先頭に立って、業界トップの地位へと牽引していくのみならず、当社が業界にGame Changeを惹き起こす役目を求められています。

シャープは、従来の「家電メーカー」から、「人に寄り添うIoT企業」へと転換していこうとしています。私たち研究開発本部もまた、従来のR&Dの殻を打ち破り、新たなR&Dへと進化していきます。