小さなボディーに隠された絶妙な設計

ところで、本機はかなり小型化されていますが、どんな構造になっているのか気になります。(゚д゚)?!
中村さん、教えてください!

中村(技術担当):まずは、過去のモデルと今回の製品の形状を見て下さい。何かお気づきになりませんか?

写真:過去モデルと本製品

写真:技術担当の中村さん

技術担当の中村さん

ん?空気の吸い込み口の位置が違います。あと、吹き出し口が傾斜状になっていますね。

中村:これらの位置や形状には大きな技術革新が隠されているんですよ。では、カットモデルを使ってご説明します。
まずは空気の流れです。過去モデルでは、後方から吸い込んだ空気が本体の周りを伝いながらファンに吸い込まれます。この構造では、吸い込みロスと運転音の増加が発生していました。(図A

本体の吸い込み口より取り込んだ空気の流れ(上から見た図)

写真:本体の吸い込み口より取り込んだ空気の流れ

そこで、本体側面の左右に吸い込み口を設置して空気の吸い込みを効率化するとともに、運転音を抑えることができました。(図B
また、吸い込み口を後方から側面に変更しましたので、本体下部にストライプ状の模様を施して、側面の吸い込み口を分かりにくくし、機能性とデザイン性を両立しています。
次の運転音を抑える工夫は、イオン発生デバイスにあります。

写真:針電極とブラシ電極

過去のモデル(左)は電極の先端が針のような感じですが、本製品(右)はブラシ状になっていますよね。従来の「針電極」から「ブラシ電極」にデバイスが進化し、より運転音を抑えることができるようになりました。

運転音、確かに静かですね~。どれくらいの音量なんですか?

中村:標準モードで「約23dB」です。例えると「木の葉の触れ合う音」ですかね。ほとんど聞こえないくらいの音です。
やはり、車内での静音性は重要です。例えば、会話をしたりお気に入りの音楽を聞いたりしていても、運転音がうるさければ台無しです。モデルチェンジの際には、新機種の「標準モード」の運転音が、過去モデルの「弱モード」と同等になるよう、設計しています。

写真:本製品と過去モデル

フィルターにもこだわりがあるとお聞きしましたが、どんなフィルターですか?

中村:「花粉キャッチフィルター」です。過去モデルのフィルターと並べてみると全然違うでしょ。向こう側が透けて見えないぐらい、目が細かいんです。ですから花粉や細かなホコリなどをしっかり捕集してくれますよ。

写真:過去モデルと本製品

凄い!花粉にも効果があるんですか!ドライブの季節にもピッタリですね!

中村:次に、吹き出し口が傾斜状になっている理由をご説明しますね。実はイオン濃度と風は密接な関係にあり、イオン濃度を落とさず効率よく放出するには緻密な風路設計が必要です。

なんだか難しそうですね…(・・?

中村:まず、イオンは障害物があるとその抵抗でイオン濃度が減少しますので、できるだけ抵抗を減らす必要があります。
下図のように、過去のモデルは発生したイオンが空気中へ放出されるまでに内壁などに衝突していました。そこで、今回のモデルではデバイスの配置や風路設計を変更し、効率良くイオンを放出することに成功しました。

写真:過去のモデルと本製品

このように吹き出し口に近い場所で、内壁に風があたらないような風路にした事により風切り音が更に軽減され、静音化につながっています。

凄い!イオンを効率良く放出する、考えつくされた絶妙な設計ですね。

中村:そうですね。静音性や効率を追求した風路設計とデバイス技術の革新の合わせ技が今回のモデルです。

より良い製品をお客さまへお届けするための飽くなき努力を続けているんですね!

中村・村上:これからも健康で快適な空間づくりに取り組んでまいります。

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