設計の見直しでキレイな空気をいつまでも

関連するSDGs項目:

  • 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 目標12:つくる責任つかう責任

エアコン内部を清潔に保つ構造って、どういうもの (。´・ω・)?

水野:従来のエアコンはフィルターの目が粗いため、細かいホコリは通過し、熱交換器やファン、吹き出し口に付着してしまいます。冷房運転を行うと熱交換器で冷やされた空気がエアコン内部を通って吹き出し口から出ていくのですが、この時、内部は冷やされ、湿度はどんどん高くなっていきます。
その後、運転を停止すると室内の空気が内部に入ってきて結露が発生します。冷えたペットボトルを外に置くと表面に水滴ができるのと同じ状態です。こうして、結露によって発生した水とホコリが混ざることでカビの原因になります。
これが繰り返されると、熱交換器やファンにホコリやカビが増え、風量が低下してしまいます。その結果、効率が悪くなり余分な電力消費が発生し、省エネ性能を低下させます。

【一般的なエアコン構造と汚れのメカニズム】

【1】吸い込み口からホコリが侵入

写真:吸い込み口からホコリが侵入

※画像はイメージです

【2】冷房運転によって内部が高湿化

写真:冷房運転によって内部が高湿化

※画像はイメージです

【3】ホコリと結露が混ざる

写真:ホコリと結露が混ざる

※画像はイメージです

【4】カビが発生

写真:カビが発生

※画像はイメージです

一般ユーザー宅で3年間使用された当社従来機の風量を測定し、12%風量悪化していることを確認。

一般ユーザー宅で長期間使用されたエアコンの熱交換器の状態

写真:3年後の熱交換器の様子

<3年後の熱交換器の様子>

写真:6年後の熱交換器の様子

<6年後の熱交換器の様子>

尾関:Airestは、そのホコリと結露の2つの課題を内部構造から見直すことで清潔性を維持することに成功しました。
まず一つ目が、この吸い込み口です。吸い込み口全体をフィルターで覆ってしまうことで、汚れやカビの原因となるホコリの侵入を徹底的に防ぎます。

写真:従来機種の吸い込み口と目の粗いフィルター

従来機種の吸い込み口と目の粗いフィルター

写真:Airestの吸い込み口と全体を覆うフィルター

Airestの吸い込み口と全体を覆うフィルター

もう一つが、この熱交換器の位置です。従来は吸い込み口の下にあったものを、吹き出し口の直前に配置しているため、吸い込んだ風は吹き出し口の直前で冷やされて、部屋に放出されます。
ですから、内部は部屋とほぼ同等の湿度を保つことができ、結露が発生することもありません。

写真:従来機種では結露が発生しカビの原因となる

従来機種では結露が発生しカビの原因となる

写真:Airestでは吹き出し口の直前で冷やされる

Airestでは吹き出し口の直前で冷やされる

水野:吸い込み口全体をフィルターで覆うことについては、風量が出せなくなるなど、いろいろな議論がありました。

奈良:しかし、私たちは「空気清浄機のリーディングカンパニー」であるという自負がありますので、「やるなら徹底的にやろう!」「何がなんでも、全面を覆ってやろう!」と、事業部一丸となって強い気持ちで挑みました。結果、2つの課題を克服し「内部がキレイで清潔なエアコン」をつくることができました。

写真:リビングに設置して14か月使用後のAirestのキレイな内部

リビングに設置して14か月使用後のAirestのキレイな内部
(左から、吹き出し口、熱交換器、吸い込み口)

水野:また、空気清浄機には日本電機工業会が定めた基準があり、その基準を満たさなければ「空気清浄機」と呼ぶことができません。吸い込み口全面をフィルターで覆って、ホコリをブロックすることに徹底的にこだわった結果、基準を達成することができました。
「空気清浄機能付き」という表現はよく使われますが、Airestは「空気清浄機」と呼べる、唯一※4のエアコンなんです。

エアコンでありながら空気清浄機基準を達成 集じん効率70%以上 騒音値55dB以下

  • ※4 国内家庭用エアコンにおいて。2021年2月現在。

つまり、空気清浄機としても高性能ということですよね! ((*´∀`))

水野:当社の空気清浄機で比較すると、フラッグシップモデルや業務用の大きなモデルとほぼ同等の性能となっています。能力としては、空気清浄適用床面積55畳となっています。8畳の空間であれば、約5分でキレイにできる能力があります。

尾関:Airestには最高濃度のプラズマクラスターNEXTを搭載しており、フィルターでは捕集できないカーテンや寝具、ソファーに付着したカビ菌やニオイに高い効果※5を発揮します。

  • ※5 「カビ菌」「ニオイ」に対する効果については、以下の通りです。
  •       【付着カビ菌】
    ●試験依頼先:(一財)日本食品分析センター ●試験成績書:第14039227001-01号(平成26年5月7日発行) ●試験方法:当社にて約20m³ (約5畳相当)の試験空間にカビ菌を付着させたベニヤ板を置き、プラズマクラスター送風運転を実施。JISZ2911を参考にしてカビ発育面積を比較。 ■試験結果:8日後に付着カビ菌の増殖を抑制。
  •       【付着ニオイ原因菌】
    ●試験依頼先:(一財)日本食品分析センター ●試験成績書:第17122054001-0101号(平成29年11月14日発行) ●試験方法:当社にて約20m³ (約5畳相当)の試験空間にニオイ原因菌を付着させた試験片を設置し、プラズマクラスター送風運転を実施。菌の除去率を算出 ■試験結果:9日後に99%抑制。
  •       【付着タバコ臭】
    ●試験機関:当社調べ ●試験方法:約74m³ (約18畳相当)の試験空間にて、タバコのニオイ成分を染み込ませた試験片を吊るし、プラズマクラスター送風運転を実施。消臭効果を6段階臭気強度表示法にて評価。 ■試験結果:約30分で気にならないレベルまで消臭。 ●ニオイの種類・強さ・対象物の素材などによって、ニオイの除去効果は異なります。
  •       【付着排せつ物臭】
    ●試験機関:当社調べ ●試験方法:約74m³ (約18畳相当)の試験空間にて、排せつ物のニオイ成分を染み込ませた試験片を吊るし、プラズマクラスター送風運転を実施。消臭効果を6段階臭気強度表示法にて評価。 ■試験結果:約6時間で気にならないレベルまで消臭。 ●ニオイの種類・強さ・対象物の素材などによって、ニオイの除去効果は異なります。

いままでのエアコンとは違う、新しい顔に

Airestのデザインはかなり個性的ですが、こだわりのポイントは ? ( ・`ω・´)

奈良:当社のエアコンは、前面の大きなパネルが特徴の一つです。パネルをかしこくコントロールして、部屋全体に風を届ける。プラズマクラスターイオンも部屋の隅々まで届ける。そんな空気の流れを表現したい、というのがデザインコンセプトでした。

水野:Airestの新構造では風の吹き出し口が広くなってしまうため、このまま風を出すと上下左右に広がってしまい、部屋の隅々まで届く風がつくれません。そこで、この大きなパネルでコントロールし、風を絞り込むことで、遠くまで届けることができるようになりました。

気流イメージ

上下両開きロングパネルにより気流を制御

デザインするうえで一番難しかったのはどこですか (@´・ω・)?

奈良:エアコンとして見ると、かなり個性的なカタチに思えますが構成要素を考えると実はかなりシンプルで、重要なのは縦横の比率であるプロポーションと全体のバランスです。
まず、プラズマクラスターのバッジが、従来モデルのエアコンは真ん中にあるのに対し、Airestは左端に寄せました。既存のラインナップと顔を変える狙いもありましたが、バッジを左端に置き、表示部を右端に置くことで、視覚効果による横長な印象を作り、スマートな印象を与えています。
また、黒とシルバーのスリットデザインは、分厚いフィルターを内蔵したエアコン上部の膨らみを目立たなくする効果もあります。結果、Airestの特徴的なデザインの一つになりました。

写真:Airest

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