ドラム式洗濯乾燥機「ES-X11A」

Smart Appliances & Solutions事業本部
  • 清潔ランドリー事業部 洗濯機商品企画部:吉岡 直哉(写真中央)
  • 清潔ランドリー事業部 洗濯機技術部:藤井 政年(写真右)
  • 国内デザインスタジオ:斎藤 直樹(写真左)

掲載内容は2023年1月24日時点の情報によるものです。

2030年までに達成すべき17の目標で構成される「SDGs(持続可能な開発目標)」。シャープは、事業活動を通じてSDGs達成への貢献を目指しています。

図:SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

また、シャープは長期環境ビジョン「SHARP Eco Vision 2050」を策定しています。「気候変動」「資源循環」「安全・安心」の3つの分野で2050年の長期目標を設定し、持続可能な地球環境の実現を目指しています。特に「気候変動」の分野では、クリーンエネルギー関連製品・サービスの普及拡大を進めるとともに、製品・サービスで発生する温室効果ガスの削減に取り組んでいます。

図:SHRP Eco Vision 2050 消費するエネルギーを上回るクリーンエネルギーの創出 企業活動で生じる地球への環境負荷の最小化 気候変動 資源循環 安全・安心

今回の「ココにもエコ」では、業界最高水準の省エネを実現し、乾燥力にも優れたドラム式洗濯乾燥機 ES-X11Aの商品企画や技術開発、デザインを担当された皆さんにお話を伺いました。

(聞き手:「ココにもエコ」編集担当)

※2015年から2030年までの長期的な開発の指針として決められた国際社会共通の目標で「17のゴール」と「169のターゲット」で構成。

洗面空間に調和する、ガラスドアの洗濯乾燥機

ドラム式洗濯乾燥機 ES-X11Aは美しさと使いやすさを両立したとのことですが、まずこのデザインが目を引きますね(*´∀`)

斎藤(デザイン担当):今回のデザインで一番革新的な点は扉に採用したカーブガラスです。ガラスを均質に曲げ加工するのはとても大変で、さらに扉上部には「静電容量タッチパネル」方式の操作部があり、指でタッチしたときの微小な静電気の差を感じて操作するため調整に苦労しました。技術部とは時間をかけてやりとりをしてこの美しいカーブを実現できました。

デザイン担当の斎藤さん

デザイン担当の斎藤さん

カーブ部分には相当な思い入れがあるのですね!

斎藤:ガラスの一番のメリットは美しく丈夫でいつまでも清潔さを保てる点です。当社は、洗濯物をきれいにする技術はたくさん培ってきましたが、洗濯機も洗濯機のある空間もきれいに使ってもらいたいと思っています。今回、ガラスを連続したカーブにしたことで凹凸もなくワンストロークでさっと拭け、お手入れのしやすさや操作パネルの操作性も向上しました。
また、人と優しく向き合うインターフェイスと美しい佇まいに仕上げることを目指しました。

図:カーブさせた操作パネル部分

カーブさせた操作パネル部分

洗濯機というと「白」をイメージしますが、ES-X11Aは「リッチブラウン」がおしゃれですね(^o^)

吉岡(商品企画担当):快適な住空間の実現に向けた「空間と調和する佇まい」を重視し、2色を採用しました。

斎藤:「リッチブラウン」については、近年、増加傾向にあるダーク系の洗面空間に調和させるためにブラウン系を選択しました。また、色調については家具販売店のインテリアコーディネーターの方の意見も取り入れながら決定しました。

吉岡:当初、リッチブラウンは左開きモデルのみの販売でしたが、お客様や市場から右開きモデルへのご要望が高く、春から追加で発売することになりました。

図:ES-X11Aはクリスタルシルバーとリッチブラウンの2色展開

ES-X11Aはクリスタルシルバーとリッチブラウンの2色展開

身体に負担をかけない大きな投入口

ES-X11Aは投入口が大きくなりましたね。位置も高くなって洗濯物が出し入れしやすそうですね(*^_^*)

吉岡:そうですね。投入口については、人間工学的な視点から設計しており、モーションキャプチャー等を使って、身体にどのくらい負荷がかかるかを計測し、身体への負担が大幅に軽減されていることを確認しています。また、広くしたことで槽の奥も見やすくなりました。

商品企画担当の吉岡さん

商品企画担当の吉岡さん

深くかがむことなく、出し入れできる投入口

たしかに槽の奥までよく見えます(´∇`)投入口を大きくしたことで苦労した点を教えてください!

吉岡:前機種の投入口は直径332mmでしたが、今回は370mmと大きくなりました。出し入れはしやすくなりますが、大きくなると水が漏れる危険がありますし、単純に間口を大きくすると貯水できる量が少なくなってしまいます。調整については、技術さんには本当に無理を言いまして、かなり苦労されたと思っております。

藤井(技術担当):はい。苦労しましたね(笑)。
きれいに洗うためにはそれなりの水量が必要です。ドラム式洗濯機は内部に貯水できる水量はドラムの底から開口の下端までの高低差になるため、単純に開口部を広くすると開口の下端部が下がって貯水量が減ってしまいます。そこで下側を10mm持ち上げたことでしっかり洗いとすすぎができる水位を確保しました。この細かい調整が一番苦労しました。

図:下側を10mm持ち上げることで水位を確保

下側を10mm持ち上げることで水位を確保

新しい内外部構造は部品の形状配置にも影響したのでは?

藤井:内部構造を細かく調整するにあたり、部品形状を見直しています。特にドアパッキンや周辺部品では従来の低振動を実現するため、形状の検討には苦労しました。

技術担当の藤井さん

技術担当の藤井さん

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