CSR・環境
使用済み商品のリサイクル
使用済み製品のリサイクルの推進
- ※ 自己評価 ★★★:目標を上回る成果があった ★★:目標を達成 ★:一定の成果があった
2017年度の目標 | 2017年度の実績 | 自己評価※ |
---|---|---|
薄型テレビ高効率リサイクルライン拡充と 回収素材価値の向上 |
薄型テレビのリサイクルラインに色彩選別機を導入 非鉄金属選別の効率化と回収素材の品位向上 |
★★ |
2018年度の重点取り組み目標 | 洗濯機リサイクルラインの高効率化 |
家電4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)のリサイクルを推進
シャープは家電リサイクルBグループ※1の一員として、全国19か所のプラントで高効率リサイクルシステムを構築・運用しています。2017年度の当社家電4品目の引取台数は約1,600千台(前年度比107%)、再商品化重量は約51千t(前年度比104%)となりました。また、家電リサイクル法で求められている再商品化率については、4品目とも法定基準を上回っています。
- ※1 シャープ(株)、ソニー(株)、日立アプライアンス(株)、(株)富士通ゼネラル、三菱電機(株)などで構成
当社家電4品目の再商品化等実施状況(2017年度)
値は全て小数点以下を切捨て
単位 | エアコン | ブラウン管 テレビ |
薄型 テレビ |
冷蔵庫・ 冷凍庫 |
洗濯機・ 衣類乾燥機 |
合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
指定引取場所での引取台数 | 千台 | 243 | 139 | 461 | 374 | 380 | 1,600 |
再商品化等処理台数 | 千台 | 242 | 136 | 449 | 369 | 373 | 1,570 |
再商品化等処理重量 | t | 9,872 | 3,263 | 8,582 | 22,615 | 14,192 | 58,526 |
再商品化重量 | t | 9,333 | 2,493 | 7,709 | 18,069 | 13,202 | 50,808 |
再商品化率 | % | 94 | 76 | 89 | 79 | 93 | - |
法定再商品化率 | % | 80 | 55 | 74 | 70 | 82 | - |
リサイクル処理効率化の取り組み
シャープは、関西リサイクルシステムズ(株)※2とともに資源の有効利用とリサイクル処理の効率化に取り組んでおり、2017年度は薄型テレビのリサイクルラインに色彩選別機を導入しました。薄型テレビを破砕し、磁力選別で鉄と非鉄に分類した後、従来は手作業で非鉄から銅とアルミを選別していましたが、色彩選別機の活用によりこの工程を機械化しました。作業効率の向上と回収素材の品位向上につながりました。
- ※2 シャープ(株)と三菱マテリアル(株)など6社が共同で出資している家電リサイクル会社

銅とアルミを選別する色彩選別機
複写機・複合機のリユース・リサイクルを推進
シャープは、自社流通ルートおよび業界共同ルートで回収した使用済み複写機・複合機のリユース・リサイクルを進めています。また、使用済みのトナーカートリッジを回収し、新品同等の品質に再生して出荷する取り組みを進めており、設計段階からリサイクル性に配慮することで使用時の耐久性と再生時の加工時間短縮を実現しています。
リサイクル設計研修の実施
シャープは、開発・設計の段階から使用後の回収・リサイクルまでを考慮したモノづくり推進の一環として、主に製品の企画、設計、デザイン担当者を対象にした「リサイクル設計研修」を実施しています。2017年度は、液晶テレビや白物家電のリサイクルについて25人が受講しました。
研修では、講義やリサイクル工場の見学、製品の解体に携わる作業員との意見交換に加え、実際にリサイクル工場で収集した使用済み家電の解体に取り組みました。研修の最後には、解体で苦労した点などを共有し、よりリサイクル性の高い製品のあり方について議論しました。この研修で得られた知識や経験は、新しい製品の企画や設計に反映されています。

リサイクル設計についての講義

エアコンの解体実習

液晶テレビの解体実習

リサイクルラインを見学する受講者