輸出入管理の取り組み
輸出入管理の取り組み
世界的に安全保障環境の不確実性が高まり、核・ミサイル等の大量破壊兵器や通常兵器の拡散、国際テロの脅威、各国の制裁措置の拡大などを背景に、安全保障輸出管理に求められる水準は一段と厳格化しています。
現在では技術革新が進み、民生用と軍事用の境目が曖昧になり、民生用であっても軍事用に転用できる軍民両用品(デュアルユース)などの懸念貨物が増加しています。
当社ではこうした環境変化のもと、法令違反リスク、レピュテーションリスク、サプライチェーンリスクを重要課題として認識し、東西冷戦時代からいち早く対共産圏輸出規制「ココム規制」を社内運用に採り入れるなど、安全保障輸出管理に取り組んできました。
これらの状況に対応するため、シャープ(株)および国内関係会社では「シャープ行動規範」に安全保障輸出管理の徹底を行動規範として織り込み、外為法に基づく「安全保障輸出管理規程」を定めて、輸出管理体制を構築し、輸出管理の運用を行っています。
この統制の目的は、(1) 規制対象貨物・技術の無許可輸出・提供の防止、(2) 取引相手先・最終需要者・用途に関する懸念確認、(3) 各国法令・制裁措置への対応、(4) 審査等の規程に基づく社内判断の根拠、証跡の保全にあります。
海外への輸出の際は、貨物/技術の該非判定、仕向け地や取引相手先/最終需要者の確認、用途に懸念がないかなどの社内審査を行っています。また、輸出管理法令が改正された際には、社内運用の見直しを迅速に図り法令遵守に努めています。さらには、米国の再輸出規制の管理も厳格に行っています。
このような輸出管理体制を維持するために、全従業員に対し、eラーニングなどを用いた各種の輸出管理教育を定期的に実施しています。
当社は、これらの取り組みを通じてリスクの早期把握や未然防止に努めるとともに社内運用の改善にも取り組み、今後も適切な輸出管理を実施してまいります。
貿易管理
輸出入に際しては、関税法等に基づき適正な輸出入管理(貿易管理)を行うことが求められています。特に輸出入貨物のセキュリティについては、国内外のテロ組織への物資流出阻止のための貿易管理や、社会問題となっている不正薬物や知的財産侵害物品などの不法輸出入問題など、ロジスティクスにおける適正な管理がより一層に強く求められています。
当社は輸出入に関して特定輸出者※および特例輸入者※の承認を受け、貨物のセキュリティ管理、物流管理、通関手続管理、輸入消費税・関税納付など、輸出入の各過程における管理を法令に則って厳格に実施し、適正な輸出入に努めています。
これにより、適正な貿易管理の徹底による法令遵守およびリスク低減を図るとともに、税関手続の円滑化等にもつながり、世界的なサプライチェーンの安全確保に貢献しています。また、上記以外の国際宅配便や国際郵便、あるいは出張者や来訪者によるハンドキャリーなどを含む、多岐にわたる輸出入について、運用ルールの整理・更新、輸出入記録のシステム化、社内教育の徹底など、社内管理の強化を行い、適正な貿易管理を行うためのコンプライアンス体制を整えています。
今後も、適正な貿易管理の実施により、社会的責任を果たしていきます。
- 貨物のセキュリティ管理と法令遵守の体制が整備されていると税関が承認した輸出入者のこと。






