イノベーションマネジメント
イノベーションに向けた研究開発の取り組み
新規事業創出強化に向けた取り組み
コーポレートR&D部門では、再成長と将来の飛躍に向け、コア技術の深化と将来技術の探索を加速し、幅広い分野におけるイノベーション創出に取り組んでいます。ESGを重視した経営の実践に向けて、超高齢化社会や人手不足をはじめとする社会課題や将来の市場ニーズを的確に捉え、それらの解決につながる技術の創出を推進しています。
また、技術戦略と事業戦略を一体的に推進するとともに、パートナー企業や大学、スタートアップなどとの共創を通じて、技術シーズの発掘から事業化までをシームレスにつなぐ仕組みを構築しています。これにより、当社の特長技術を核とした成長エンジンや新規事業の創出、さらにはシャープらしい商品・サービスの開発を加速しています。
その中核となる取り組みが、全社横断プロジェクト「I-Pro※」です。I-Proでは、研究開発部門と事業部門が一体となり、技術シーズの育成、実証・検証、事業化検討、商品・サービス開発までを一貫して推進しています。また、制度や評価プロセスの継続的な見直しを通じて運用基盤の強化を図り、研究開発成果をより迅速かつ確実に事業化へつなげる仕組みへと進化させています。
その結果、I-Proから創出された技術やアイデアは、生成AI関連分野をはじめとする複数の取り組みに展開され、既に複数の商品・サービスへの搭載や事業開発へと結実しています。また、I-Proで培われた部門横断の連携や事業化ノウハウは、研究開発部門と事業部門のさらなる協働にも波及し、将来の成長エンジンとなる新規事業の創出や、シャープならではの価値を提供する商品・サービスの開発を加速しています。
今後も、社会課題や市場ニーズを起点に、コア技術の創出から共創による価値創造、事業化・商品化までを一体的に推進し、持続可能な社会の実現と企業価値の向上に貢献してまいります。
- I-Pro(Innovation Accelerate Project)の略。
知的財産保護の取り組み
知的財産戦略および管理体制
シャープでは、知的財産戦略を経営上の重要な戦略の一つとして位置付け、事業戦略や研究開発戦略と一体となって推進しています。積極的な知的財産権の取得を通じて事業の競争力を高め、経営基盤の強化に取り組んでいます。
また、知的財産部門を分社化したシャープIPインフィニティ株式会社(SIPI)は、シャープの商品・技術・事業に精通した専門集団として、知的財産業務の質向上と効率化を強力に推進しながら、高度な知的財産サービスを提供することで知的財産経営を深化させ、シャープの先進技術から強固な知的財産権と多様な経済価値を創出しています。
特許取得においては、事業ごとに中核となる技術分野を明確化し、現場と密接に連携した戦略的な特許出願を実施するとともに、他社との協業や産学連携などのアライアンス活動から生まれる有用特許についても積極的に権利化を進めています。さらに、意匠・商標についてもブランド戦略に基づき、グローバルな視点での出願・権利化を推進しています。
知的財産の保護
シャープでは、知的財産を事業戦略・研究開発戦略と連動させながら最大限に活用するとともに、自社の知的財産権を保護し、第三者の知的財産権を尊重する姿勢を堅持しています。不当な権利侵害に対しては、話し合いによる解決を基本としつつ、シャープの知的財産権が尊重されない場合には、裁判所など第三者の判断を仰ぐことも辞さない方針としています。
また、営業秘密の保護強化や、特に重要なシャープ固有の生産技術・ノウハウなどの漏えい防止にも努めています。さらに近年、海外におけるシャープブランドの模倣品による影響が増大しており、取締当局や業界団体との連携を通じて、その対策を積極的に推進しています。






