CSR・環境

イノベーションマネジメント

コーポレートR&Dの取り組み

研究開発の取り組みと開発体制

One SHARPで事業変革を進め、「8K+5G Ecosystem」「AIoT※1 World」の実現を目指す中、コーポレートR&D部門である研究開発事業本部は、「社会にインパクトを与える世界初/世界一の独自技術を生み出し、それを起点とした新しいエコシステムを創造する」というミッションに取り組んでいます。

特に力を入れているのは、IoTと「人」「規格・標準化」「インキュベーション」「Connected Industries」の各要素の連携による、社会課題の解決や、将来の新規事業の種となる新たな技術の創造です。そしてこれらの技術を核として、世の中に変化をもたらし得るソリューションの提供、新たなエコシステムの構築を図り、シャープの持続的な成長基盤を強化していきます。

  • ※1 「AI(Artificial Intelligence:人工知能)」と「IoT(Internet of Things:モノのインターネット)」を組み合わせ、シャープが作った造語
    「AIoT」はシャープ株式会社の登録商標です

特長的な取り組み

8Kエコシステムプラットフォームの拡大と深耕に向けた新たな取り組みとして、2018年12月に「SHARP 8K Lab」を設立、2019年度は中国での展開にも取り組んでいます。

業界で初めて、法人向け8Kソリューションビジネスを創出する核となる商談スペース「SHARP 8K Labクリエイティブスタジオ」を東京ビルにオープンしました。本スタジオには商談スペースの他に、8Kの映像制作を簡単に体験できる「8Kカメラの撮影エリア」、8K映像データを公衆インターネット回線経由で伝送させる「8K映像のIP伝送エリア」、8K映像の簡易編集を可能にする「8K映像の編集エリア」を常設、顧客企業の個別のご要望に応じてハードやソフトを追加し、最適なソリューションの提供に結び付けます。

また、社外のパートナー企業とも密接に連携しながら、顧客企業と共創して専用の8Kソリューションをいち早く開発し、社会に普及させていくことを目的としています。

一方、シャープは次世代移動通信規格5Gの利用許諾宣言を特許ファミリー695件※2に拡大、これにより5G特許シェアはグローバルレベルで8位(シェア約5%)になり、4Gに続き、5Gにおいても業界をリードしています。当社が優位性を有する5G技術を有効に活用し、事業ビジョンの実現に向けたトランスフォーメーションの加速を確かなものとしていきます。

  • ※2 前年宣言分の中で当社保有ではなくなったファミリーを除く

知的財産保護の取り組み

知的財産戦略および管理体制

シャープでは、知的財産戦略を経営上重要な戦略の一つとして位置付け、事業戦略や研究開発戦略と一体で推進しています。積極的な特許取得を推進することで、商品・デバイス事業の優位性を高め、経営基盤の強化に努めています。2016年には知的財産部門のプロフィットセンター化を図るため、当該部門を分社化し、ScienBiziP Japan株式会社(SBPJ)を設立しました。シャープの商品、技術および事業を熟知したSBPJが、専門業務の質の向上と効率の改善をより一層強固に進めながら、高度なサービスを提供することで、知的財産経営の推進力を高め、シャープの先進技術から強い特許とさまざまな経済価値を生み出しています。

特許取得に関しては、事業ごとに中核となる技術分野を明確化し、現場に密着した戦略的な特許出願を行っています。また、他社との協業あるいは産学連携などのアライアンス活動により生み出される有用特許の取得も積極的に行っています。意匠・商標についても、ブランド戦略に基づいて、グローバルな出願・権利化を行っています。

知的財産の保護

シャープでは、知的財産を事業戦略・研究開発戦略と連動させながら最大限に活用するとともに、自社の知的財産権を保護し、第三者の知的財産権を尊重する姿勢を堅持しています。不当な侵害に対しては話し合いで解決することを基本としながらも、シャープの知的財産権を尊重していただけない場合は、裁判所など第三者の判断を仰ぐことも辞さない方針としています。

また、営業秘密の保護強化と特に重要なシャープ固有の生産技術・ノウハウなどの漏洩防止にも努めています。さらに近年、海外でのシャープブランド模倣品による影響が増大しており、取り締まり当局、業界団体との連携などにより、その対策を推進しています。