2013年3月期（2012年4月-2013年3月）の 売上高は前年度比横ばいの2兆4,785億円、 営業利益はマイナス1,462億円、 経常利益はマイナス2,064億円となり、各々前回公表予想をクリアすることができました。特に下期の売上高は上期比で約2,700億円の増収となり、営業利益段階での黒字を達成することができました。当期純利益は、急激な円安や需要変動といった経営環境の変化に対応し、固定資産の減損や事業構造改革費用の積み増しなどを実施したことから、前回公表値を953億円下回るマイナス5,453億円となりました。

売上高を部門別に見ると、液晶部門や太陽電池部門など電子部品セグメントを中心に、下期に上期からの大幅増収を達成しています。その結果、全社の売上高は前回公表値を上回ることができました。

営業利益を部門別に見ると、下期には、液晶部門を除くすべての部門で営業利益の黒字化を達成することができるなど、ほぼすべての部門で損益回復が進展しました。

営業利益の増減を要因別に分析すると、人件費を中心とした固定費の削減効果と第2四半期における棚卸資産評価減の実施効果、固定資産の除却や減損などによる償却費減といった構造改革の効果が、下期の営業利益段階での黒字に大きく寄与しました。

特別損益・法人税等では、第4四半期に減損損失や事業構造改革費用、和解金等といった追加費用の計上を実施しました。

その主な内容は以下の通りです。

なお、今回の処理で、一連の構造改革費用の計上は概ね完了したと考えています。

損益状況の結果に伴い、連結貸借対照表では、2013年3月末の自己資本比率が2012年12月末の9.6％ から6.0％へ低下しました。