生物多様性保全

生物多様性保全への取り組み

事業活動と社会貢献活動を通じた生物多様性保全

シャープは事業活動のさまざまな場面で生物多様性に影響を与え、また生態系による恵みを受けていることから、事業活動と社会貢献活動を融合したハイブリッド型アプローチで生物多様性保全に貢献する取り組みをグローバルに展開しています。

2009年度に「シャープグループ生物多様性の保全と持続可能な利用を巡る方針」に基づく取り組み指針として「シャープ生物多様性イニシアティブ」を策定しました。このイニシアティブでは、生物多様性について分かりやすく解説するとともに「事業活動を通じた取り組み」と「社会貢献活動での取り組み」の両面からの具体的な推進施策をまとめています。

生物多様性保全の取り組み領域

  • ※ 労使共同で運営するボランティア団体
取り組み事例

ヤリタナゴの保全活動

亀山事業所(三重県亀山市)では、三重県の絶滅危惧種に指定されているヤリタナゴの繁殖に取り組んでいます。かつては亀山市内の河川にも多くのヤリタナゴが生息していましたが、河川の改修や外来生物による食害、繁殖に必要な二枚貝の減少などが原因で生息数が激減しています。工場敷地内のビオトープ池は、外来生物が流入する可能性が低く、繁殖に欠かせない二枚貝が生息しやすい砂地となっているため、ヤリタナゴの保護と繁殖に適しています。生息状況の調査を定期的に実施し、保全活動を進めています。

生育状況の調査

ヤリタナゴ(オス)

取り組み事例

ササユリの保全活動

天理事業所(奈良県天理市)では、敷地内にある古墳群で生物多様性保全に取り組んでいます。開発や乱獲で野山から減少した希少野生植物「ササユリ」が古墳内に自生しており、その育成・保護のため、枯れた竹や雑草の処理をはじめ、種の収穫や種まきなど、自生区域の整備活動を行いました。

枯れた竹や雑草の処理

種の収穫

種まき

希少野生植物のササユリが自生

取り組み事例

海外における生物多様性保全の取り組み

インドネシアの生産販売会社SEIDでは、地域と連携して生物多様性保全に取り組んでいます。「国際生物多様性の日」(毎年5月22日)に合わせたイベントを開催し、ジャカルタのパンガン島で学生の皆さんと共にマングローブの植樹活動や海岸の清掃活動などを行いました。

マングローブの植樹

海岸の清掃