地域社会とともに
社会貢献活動の推進
| 2025年度の目標 | 2025年度の実績 | 自己評価 | 2026年度の重点取り組み目標 |
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★★ |
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- 自己評価:
- ★★★ 目標を上回る成果があった
- ★★ 目標を達成
- ★ 一定の成果があった
経営理念に基づく社会貢献活動の推進
シャープグループでは、「広く世界の文化と福祉の向上に貢献する」という経営理念のもと、事業を展開する国内外の地域コミュニティの一員として、グローバルに地域社会との共存共栄を目指しています。
国内では、労使共同のボランティア組織「シャープグリーンクラブ(以下、SGC)」を国内の主要拠点に設置し、従業員が主体的に社会貢献活動に参加できる体制を整えています。SGCは、環境保全や福祉支援、地域貢献などの活動を通じて、経営理念を従業員一人ひとりの行動につなげるとともに、地域社会との継続的な関係づくりを担っています。
具体的には「シャープの森」づくり活動や、事業拠点周辺地域での清掃活動、地域団体・福祉施設への支援など、各拠点が地域の課題やニーズに応じたボランティア活動を行っています。
2025年度は、事業拠点周辺の清掃や献血活動、障がい者福祉施設に対する製品販売機会の提供、学校や自治体などへの製品寄贈、ガン支援団体などへの寄付などの活動を国内外で740回以上実施し、延べ8,500人以上が参加しました。
その他活動事例
| 国内 | 海外 | |
|---|---|---|
| 会社周辺清掃 | 事業所:7か所、営業拠点:56か所 | スウェーデン/デンマーク/ノルウェー/フィンランド/ドイツ/インドネシア |
| 献血活動 | 幕張事業所/八尾事業所/藤井寺事業所/東広島事業所/沖縄シャープ電機(株) | 中国/インドネシア/カナダ |
| 障がい者福祉施設に対する販売機会の提供 | 堺事業所/八尾事業所/福山事業所 | ポーランド |
記念イベントで復刻版鉱石ラジオなどを展示
シャープは、1925年のラジオ放送開始にあたり、創業者 早川徳次が国産第1号となる鉱石ラジオの開発・販売を行いました。
5月31日~6月1日に開催されたイベントでは、技術者OBが復刻・修復した鉱石ラジオや後年の真空管ラジオを展示、実演。1,000人を超える方々に当時の音を体感いただきました。
障がいのある若者を支援するためのマラソン大会に参加
英国の販売拠点であるSBSUKは、マンチェスター近郊の重度かつ複合的な障がいを持つ若者を支援する慈善団体Seashell Trustの活動を応援しています。
2025年5月に開催された「Great Manchester Run」の10kmマラソンに従業員6名が参加し、同団体の活動への理解促進と支援の輪の拡大に向けて、公式募金プラットフォームを通じた寄付の呼びかけを行いました。集まった寄付金は、障がいを持つ若者の生活の質の向上に向けた支援活動に活用される予定です。
ホスピスに入所する子どもたちなどを支援
ポーランドの生産拠点であるSCEPは、11月下旬から12月中旬にかけて従業員がケーキを焼き、社内販売で得られた売上金を寄付する活動を行っています。
ポーランドでは、孤児院、里親家庭、高齢者施設、ホスピスなどの支援対象者が希望する贈り物を手紙に記し、その願いに支援者が応えるクリスマスチャリティ「サンタクロースへの手紙」が広く実施されています。
SCEPは、ケーキ販売の売上金を活用し、地域のホスピスの子どもたちからの手紙のリクエストに応えました。
この活動は、重い病気と向き合う子どもやその家族にとって「自分の手紙を誰かが読んでくれた」「知らない誰かが自分のために時間とお金を使ってくれた」と感じられる機会となり、物質的な支援に加えて心理的な支えとなっています。
梱包されたプレゼント
十分な食事を確保できない子どもたちを支援
カナダの販売拠点であるSECLは、慈善団体「Food4Kids Mississauga」の活動に協力しています。同団体は、学校活動のない時間帯(授業前や放課後、週末)に子どもたちが健康的な軽食や食料を受け取れるよう支援しています。
2026年1月には、従業員10名がボランティアとして参加し、地域の学校に通う子どもたちに配付する食料バッグ225袋を準備しました。食料バッグには、新鮮な果物や栄養価の高いスナックが詰められ、支援を必要とする子どもたちに届けられました。
生活困窮者を支える移動型食料支援プログラムに協力
シンガポールの販売拠点であるSSCは、CSR活動の一環として、慈善団体「Hao Ren Hao Shi(HRHS)」の活動を支援しています。
HRHSは「好人好事(好い人が好い行いをする)」という中国語を団体名として冠して活動しており、シンガポール全土で毎月約3,000人の個人や家族に生活必需品などを支援しています。
団体が運営する地域支援センター「Happy Mart」では、支援物資を受け取れるだけでなく、毎月付与される利用枠の範囲内で利用者自身が必要な食料品や日用品を選ぶ機会も提供しています。
2026年1月には、従業員22名がボランティアとして「Happy Mart」の運営を支援しました。
「アイシティ ecoプロジェクト」に参画
労使共同のボランティア組織「シャープグリーンクラブ(以下、SGC)」では、2025年9月より、八尾事業所(大阪府)にて、環境配慮と社会貢献につながる「アイシティ ecoプロジェクト※1」をトライアル導入しました。
このプロジェクトは、全国でコンタクトレンズやケア製品を販売する「アイシティ」が使い捨てコンタクトレンズの空ケースを回収・リサイクルすることで環境保護につなげる取り組みです。また、リサイクルの支援業務を障がいのある方に携わっていただくことで自立・就労支援につながるほか、使い捨てコンタクトレンズ空ケースをリサイクル業者に売却して得られた対価の全額が、公益財団法人 日本アイバンク協会に寄付されることで社会貢献にもつながっています。
八尾事業所にて約11㎏の空ケースを回収したことで、約30㎏のCO2削減に貢献しました(回収期間:2025年9月~2026年3月)。従業員からも「会社に持ってくるだけでボランティアになる」「手軽にできるボランティアなので良い取り組みだと思う」などの声が寄せられました。こうした反響を受け、2026年3月からは、8か所※2のSGC拠点にも当活動を展開しました。
- コンタクトレンズ小売事業を手掛けるHOYAアイケアリテイリング合同会社が運営する使い捨てコンタクトレンズ空ケースを回収する取り組み。
- 幕張事業所(千葉県)/豊洲事業所(東京都)/白山事業所(石川県)/三重事業所(三重県)/天理事業所(奈良県)/葛城事業所(奈良県)/広島事業所(広島県)/沖縄シャープ電機(株)(沖縄県)。
点字書籍の制作のための卓上カレンダーを寄付
タイの生産拠点であるSMTLは、視覚障がい者支援と従業員のリサイクルに対する意識向上のため、未使用の卓上カレンダーを回収し、点字制作を行う教育技術センターへ寄付しています。
2025年度は約65㎏のカレンダーを集め、視覚障がい者向け教育技術センターに寄付しました。
洪水被災者に支援物資を寄贈
インドネシアの生産販売拠点であるSEIDは、2025年11月末から12月にかけてインドネシア西部のスマトラ島を襲った豪雨による大規模な洪水・土砂災害で被災した地域を支援するため、12月にインドネシア発の国際人道支援NPO「Human Initiative」に支援物資※を寄贈しました。
寄贈した物資は、同団体を通じて、特に被害の大きかった地域の被災者に迅速に届けられました。
- 食料パッケージ約600個、非常食1,000食、衛生キット60セット、浄水装置3台。
障がいのある方々への教育支援活動
当社は、創業者の障がい者支援への想いを受け継ぐ社会貢献活動の一環として、特例子会社※1のシャープ特選工業(株)とともに、障がいのある方の職業観や勤労観を育むキャリア教育支援活動に取り組んでいます。
2025年度は下記の計5コースを約400回実施し、障がいのある方やその支援者など延べ3,100人以上が参加しました(取り組みを開始した2012年度からの累計では延べ4,900回、31,000人以上が参加)。
- 職場見学(来社型)コース:障がいのある社員が働く職場の見学と座学による解説
- 職場体験実習(来社型)コース:障がいのある社員が働く現場での就労体験
- 出前授業(学校訪問型)コース:障がいのある社員が講師となり「働くということ」をテーマとした授業を実施
- オンライン授業(動画閲覧型)コース:動画とワークシートを用いた授業を実施
- 講演(訪問型)コース:障がいのある社員の実体験をもとにした幅広い講演を実施
- 障がい者の雇用の促進および安定を図るため、事業主が障がい者の雇用に特別の配慮をして設立した子会社。
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職場見学コース -
職場体験実習コース -
出前授業コース -
オンライン授業コース -
講演コース
障がいのある若者に日常生活で必要なスキルを習得する機会を提供
ポーランドの生産拠点であるSCEPは、復活祭(イースター※2)やクリスマスの時期に、障がいのある若者を受け入れ、日常生活に必要な運動能力や、一つの作業を継続する集中力などを身につける作業療法ワークショップを提供しています。
ワークショップで制作されたクリスマス飾りなどは従業員が購入し、売上は治療費に充てられます。
また、障がいのある方の社会参加を支援するだけでなく、障がいのある家族を支える方々の負担軽減やリフレッシュの機会となっています。
- イエス・キリストの復活を祝う祭りであり、欧州ではクリスマスと並ぶ重要な行事の一つ。
視覚障がいのある生徒に対する出前授業を実施
シャープ特選工業(株)は、2025年度に初めて大阪府立の視覚支援学校からのキャリア教育の依頼を受け、中等部の生徒を対象に出前授業を実施しました。
11月7日には大阪南視覚支援学校、12月16日には大阪北視覚支援学校で授業を行い、実際の業務をもとにした体験型のグループワークを通じて、「働くこと」や「チームワークの大切さ」を学ぶ機会を提供しました。
ワークシートを記入する生徒
大阪府立大阪南視覚支援学校の先生の声
本校では、生徒一人ひとりの特性の違いに応じた丁寧な指導を大切にしながら、将来の自立や社会参加につながる力を育んでいます。中でも、企業の方から直接お話を伺う出前授業は、生徒が社会とのつながりを具体的に実感できる大変貴重な機会です。
今回、シャープ特選工業様に初めて授業をお願いしましたが、視覚支援学校での実施という点もあり、依頼をお受けいただけるか不安もありました。そのような中、丁寧にご対応いただき、安心して実施することができました。
授業では、視覚的な情報だけに頼らず、言葉による説明や実際に手を動かして取り組む活動を取り入れていただきました。特にグループワークでは、生徒たちが互いに声を掛け合いながら役割を分担し、一つのものを作り上げていく中で、コミュニケーションやチームワークの大切さを実感している様子が見られました。また、普段何気なく使っている製品が、多くの人の工夫や協力によって成り立っていることを知り、「こうやって作られているのだ」と驚く姿や、「将来、働くことを頑張りたい」といった前向きな言葉が聞かれたことが、とても印象に残っています。
さらに、スライドの色彩や文字の大きさの調整、教材の工夫など、見え方に配慮した丁寧な準備をしていただいたことで、生徒たちは安心して学びに参加することができました。授業での体験はその後の学習にもつながり、「やってみたからこそわかる・感じる」ことを積み重ねる機会となっています。こうした経験は、生徒が多様な学びを積み重ねるとともに、自分の力に気づき、進路を自己選択していく上で非常に重要であると感じています。
今後もこのような学びの機会を通じて、生徒一人ひとりが好きなことや潜在的な素質を見つけ、夢や目標に向かって自分の可能性を広げ、個性を発揮できる力を育んでいきたいと考えています。
「特別支援学校等へのキャリア教育」を受けられている学校からのコメント
シャープ特選工業株式会社様には、平素より本校の進路指導およびキャリア教育の充実に向け、多大なるご支援を賜り心より感謝申しあげます。
本校は、生徒一人ひとりの社会的自立をめざし、日々の教育活動に取り組んでおります。この度は、貴社より3名の方々を講師にお招きし、出前授業と保護者向け進路学習会を開催いたしました。企業の立場から障がい者雇用の実際と、就労に向けた大切な視点を詳しく伺うことができ、大変有意義な機会となりました。
また、本校の卒業生でもある社員の方から、就職までの経験や現在の仕事について直接お話しいただきました。保護者より「進路を考えるうえで非常に参考になった」と大きな反響をいただいております。
出前授業では、本校の卒業生でもある方からお話を伺うことができ「働く自分」の将来像を重ね合わせる、これ以上ない貴重な機会となりました。また、キットをチームで組み立てていく仕事体験を通じ、時間内に早くきれいに仕上げる技術と、不良品を出さないという責任感を学ぶことができました。生徒たちはグループワークを通し、チームワークやコミュニケーションの重要性を肌で感じることができ、自らの生活を振り返る契機ともなりました。「学校や家庭で今頑張っていることや日常での生活を整えること」が将来の就労へと繋がっているという気づきは、今後の大きな糧となるはずです。
本校はこれからも進路指導の更なる充実をめざし、教育活動を精力的に進めてまいります。今後とも、より一層のご指導とご支援を賜りますようお願い申しあげますとともに、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申しあげます。
校長 甲斐 俊夫さま
出前授業講師の従業員より
上司に勧められたことがきっかけで、2025年12月に初めて出前授業の講師に挑戦しました。もともと人前で話すことが苦手な性格だったため、「うまく伝えられるだろうか」「自分の話が役に立つのだろうか」といった不安もありましたが、話すスピードや声の大きさを意識するなどの準備を重ね、授業では、挨拶や報連相など、日々の業務の中で大切にしているコミュニケーションの重要性について、自身の経験をもとにお伝えすることができました。生徒の皆さんがうなずきながら熱心に聞いてくださり、将来について積極的に質問してくれたことがとても印象に残っています。
今回の経験を通じて、人前で話すことへの苦手意識が少しやわらぎ、職場においても自分から声をかけたり、発言したりする機会が増えました。出前授業は、生徒の皆さんにとっての学びの機会であると同時に、自分自身の成長にもつながる貴重な経験であると感じています。
今後もこのような機会を大切にしながら、社会とのつながりを意識し、自身の成長に活かしていきたいと考えています。
梅田 美月






