排水をきれいに ② 生産用水

② 生産用水 ~液晶パネルの生産で使った水はどこに?~

生産工程で洗浄水として使用される水にはさまざまな薬品が含まれているため、すべての排水をクローズド・システムで処理し、生産用水として再利用しています。排水は排水処理設備で水と薬品成分を分離し、工業用水レベルにまで浄化、その後生産工程で再び使用するため純水製造設備に送ります。

環境配慮の観点から、全ての排水を回収しています

生産排水に混じっている薬品は回収してリサイクル、水は河川に放流せずに何度も再利用しています。一部は蒸発してしまいますが、それ以外は半永久的に使っている水なんです。
工場から生産排水がでることがなく全ての処理が工場でクローズされるので、クローズド・システムと呼んでいます。

② 生産用水 ~微生物による水の浄化~

クローズド・システムの一つ目の浄化方法は、微生物の力で薬品を自然分解処理する「生物接触ろ過法」です。微生物が排水中の薬品成分をエサとして食べる性質を利用して、薬品を分解しています。

この生物接触ろ過方式を、生産排水の60%以上を占める有機系排水の処理に導入しています。
アルコール成分などを除去できる、環境への負荷が少ない効率的な処理方法で、1つの水槽で1時間に2~3トンの水を処理できます。

微生物の様子をいつも見守っています

微生物を「①pH(水素イオン濃度)」「②におい」「③微生物がいる水槽の目視点検」などの項目で毎日チェックしています。
異常があると、においも変わりますし、色にも変化があらわれるんですよ。
増えすぎた微生物は6時間毎に除去して、その後肥料として再利用します。
微生物の力はあなどれません。

②生産用水 ~ミクロンフィルターによる水の浄化~

生物接触ろ過法による処理の後は、排水中の浮遊物質を活性炭でろ過し、さらに細かい物質を取り除くためにミクロンフィルター(精密ろ過膜)によるろ過を行います。0.2マイクロメートル程度の穴の開いた膜に水を通すことで、水の濁りを除きます。

※ 1,000分の1 ミリメートル

1本で1時間に約3トンの水を処理するミクロンフィルター。三重工場全体(1~3工場)で330本もあります。

繊細なフィルターなので細やかなメンテナンスが必要です

非常に細かい穴のあいた膜なので、水の汚れを取ってばかりだと膜が詰まってきます。30分毎に自動洗浄が作動し、メンテナンスしています。
常にどこかのフィルターが洗浄されている状態ですが、こちらの操作パネルでどこが洗浄中か確認できるようになっています。

② 生産用水 ~逆浸透膜を使った水の浄化~

最後は、逆浸透膜(RO膜)で徹底的に浄化します。逆浸透膜の穴は1ナノメートル。先ほどのミクロンフィルターの200分の1の大きさです。その超微細な穴のあいた膜に、周囲から強い圧力をかけて排水を通すことで、排水中のイオン(薬品成分)を取り除きます。

※ 100万分の1 ミリメートル

自然の摂理と逆の働きを作り出すので
“逆”浸透膜と呼ばれています

お風呂に入ると手がふやけることがありますよね?普通、濃度の濃い水(体液)と薄い水(風呂水)があれば、薄い水が、濃い水の方向に移動(浸透)します。ここでは、濃い水の方に圧力をかけて、濃い水から水成分だけを、薄い水(リサイクル水)側に無理やり“逆方向”に浸透させて、きれいな水を集めているんです。

② 生産用水 ~水を見守るしくみ~

三重工場では、排水処理水槽を、地中ではなく地上に設置しています。
これは、万一、薬液を含む排水が漏れた場合に、すぐに目視確認できるようにするためです。
また、監視ルームでは水槽や配管、その他設備に異常がないか、常にモニタリングしています。

一滴たりとも漏らさない、決して土壌は汚さない

三重工場では、水に関する事故を未然に防ぐため、さまざまな監視システムを導入しています。
また、水漏れなど万一の事故が発生した場合も想定し、万全の防御対策を施しています。

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